小林哲夫
橋口さん率いる宮崎商は無念だった。野球部員が新型コロナウイルス陽性になったことが判明し試合参加を辞退する。初戦の相手は優勝した智弁和歌山だったので、選手たちは悔しかっただろう。橋口さんは大会本部を通してこんな談話を発表した。
「甲子園で勝利という目標を立て、これまでやってきた。選手たちの最後の試合を甲子園のグラウンドでプレーさせてあげられなかったのが申し訳なく、無念極まりない」
そして選手にこうエールを送っている。
「辛く苦しい練習に耐え、春夏連続出場を勝ち取るようなチームに成長し、頑張ってきた。その誇りを胸に堂々と今後の人生を歩んでいってほしい」（西日本スポーツ8月17日）
●早稲田大＝3人／足立修さん（松商学園）、鍛治舎巧さん（県岐阜商）、田島圭介さん（熊本工）
いずれも指導者としてのキャリア十分だ。鍛治舎さんは、大阪の中学硬式野球「オール枚方ボーイズ」、熊本の秀岳館高校で監督をつとめた。秀岳館を率いたとき春夏の大会で3季連続ベスト4入りしている。足立さんは社会人ではプリンスホテルの監督、田島さんは県内2つの公立高校の監督や部長を経験している。
●東北福祉大＝2人／関口清治さん（盛岡大付）、荒木準也さん（日大山形）
●亜細亜大＝2人／渡辺徹さん（東北学院）、豊泉啓介さん（日本航空）
●日本体育大＝2人／村田浩明さん（横浜）、豊福弘太さん（東明館）
2020年に就任したばかりの村田さんは、選手時代（母校の横浜）の2004年夏の甲子園に出場し、ベスト8まで進んだ。2013年に神奈川県立白山高校監督に就任し、18年夏に同校を北神奈川大会でベスト8に導いた。無名の公立高校を強くしたことで高く評価されている。
●日本大＝2人／宗像忠典さん（日大東北）、市原勝人さん（二松学舎大付）
市原さんは選手時代（母校の二松学舎大付）の1982年、選抜大会で準優勝している。1996年に就任してからの甲子園出場は春夏7回。
●中京大＝2人／池田新之介さん（静岡）、中山寿人さん（阿南光）
中山さんは徳島商などで監督をつとめており、甲子園で春夏6回指揮をとった。
矢部万紀子
ゲッターズ飯田
小島よしお
