那須川天心(左)と武尊(撮影/大塚淳史)
那須川天心(左)と武尊(撮影/大塚淳史)
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格闘技ファン待望の”夢のマッチ”が実現にこぎ着けた。RISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)とK-1スーパーフェザー級王者の武尊(30)が、2022年6月に対決することが発表された。2015年に那須川天心が武尊との対戦を呼びかけてから6年。紆余曲折を経てついに実現する。その背景にはRIZIN、RISEを主戦場とする那須川陣営、K-1を主戦場とする武尊陣営が水面下で繰り広げてきた“攻防”があった。

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 12月24日、東京ドームホテルの会見会場に集結した多数の報道陣の前に現れた、RIZINの榊原信行CEOは力強く宣言した。

「ついに……この日が来ました。(那須川)天心、武尊、この2人、2022年6月、戦うことが正式に決まりました。正規の決戦、ザ・マッチ、これが実現することを正式に発表させて頂きます」

 榊原CEOが会見に立ったことでRIZIN主催の試合も考えられたが、武尊が会見で「中立なリングじゃないといけないと言い続けてきた」と話していたように、K-1でもRIZINでもない新たな舞台が用意されることになった。

 試合は58キロ契約体重(当日は62キロまで増量可能)でキックボクシングルールとなる。那須川は来年4月にキックボクシング引退を表明していたが、約2カ月延期する。会場はまだ決まっていないが「新国立競技場も」(榊原CEO)というほど、ビッグマッチにふさわしい会場が用意される予定だ。

 2人の因縁は2015年までさかのぼる。同年8月の「BLADE FC JAPAN CUP-55kg」で那須川が勝利した後、リング上で武尊との対戦を熱望。同年11月には、武尊が試合後に花道を戻るところを観客席の那須川が対戦を呼びかけるなど、その後もアピールを続けたが、当初は武尊は慎重な姿勢だった。しかし昨年大みそかにはRIZINの会場に武尊が訪れるなど、少しずつ機運も高まっていたが、試合の実現には至っていなかった。そんな中、那須川が来年4月でキックボクシング卒業を表明。いよいよ実現不可能と思われていた矢先の電撃発表となった。

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