料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ランチョンミートのアメリカンサンド」。
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ここ最近スーパーなどで見かけるランチョンミートをご存じですか? 豚のひき肉に香辛料などを加えた缶詰製品で、沖縄ではアメリカ製の「スパム」になじみがあり、ゴーヤーチャンプルーなど様々な料理に使われているようです。
缶詰なので保存がきいて、調理せずにそのまま食べることもできるので、もしもの災害時にも備えておくと便利。今回は簡単なサンドイッチをご紹介しましょう。
パンは食パンでも構いませんが、今回は太めのフランスパンを使いました。スライスするときは、切り落とさず、深く切り込みを入れて2枚にし、その間に材料を挟んでいくのがポイント。バターはあらかじめ常温に戻しておくと塗りやすいです。
ランチョンミートは豚肉のうまみが強いので、塩もみした玉ねぎときゅうりのシャキシャキとした食感やさっぱり風味がよく合います。余ったら、さっと焼くだけでビールのおつまみにもなります。朝食やランチに、お好きな具材を挟んでお楽しみください。
(構成/沖村かなみ)
■ランチョンミートのアメリカンサンド
【材料】(2人分)ランチョンミート170g、パン(フランスパンなど)1/2本、バター10g、サニーレタス・玉ねぎ・きゅうり各適量、塩小さじ1、A(マヨネーズ90g、粒マスタード30g)
【作り方】(1)サニーレタスは食べやすい大きさにちぎる。玉ねぎ、きゅうりは薄切りにして塩を加えて手でもみ、しばらく置いて水気を絞る。(2)ランチョンミートは厚さ1cmに切り、フライパンで両面焼き色を付け、取り出す。(3)厚さ3cmに切ったパンの中心に深く切り込みを入れて開き、内側にバターを塗る。(4)(3)の間にサニーレタス、混ぜ合わせたA、玉ねぎ、きゅうり、(2)の順に挟む。これを再度繰り返して重ね、ピックを刺して皿に盛る。
【ワンポイントアドバイス】ランチョンミートは缶から取り出してスライスし、両面こんがりと焼く。
パンは完全に切り離さずに切り込みを入れ、具材を挟むほうが食べやすい。
※週刊朝日 2022年8月5日号