雪の残る線路を走る785系。写真は特急「スーパーカムイ」(撮影/北村光)
雪の残る線路を走る785系。写真は特急「スーパーカムイ」(撮影/北村光)

 キハ183系とともに、老朽化の置き換え対象とされたのが、785系電車である。老朽化といってもJR北海道発足後の1990年に登場した車両で、これより古い車両は各地にいる。しかし、北海道という冬の環境の厳しさ、そして130km/hで酷使されてきたため、置き換えの対象となったようだ。

 1990年の登場時は、千歳空港~札幌~旭川間を結ぶ最速達列車の「スーパーホワイトアロー」に投入されたが、現在は札幌~東室蘭・室蘭間の特急「すずらん」で使用されている。4号車にはμシート車が連結されている。

 札幌~東室蘭間は有料特急だが、東室蘭~室蘭間は全て普通列車に種別が変わるため、乗車券のみで乗車ができる。この夏、青春18きっぷで北海道を旅する人は、わずか7.0kmではあるが、「785系の旅」を組み込んでみるといいだろう。

なお、2015年に発表された「安全投資と修繕に関する5年間の計画」では2019年までに置き換える計画であったが、経営面の課題も多く、延びる可能性もありそうだ。

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「日本気動車史のエポック車両」を使用、(ワイドビュー)ひだ・南紀