キハ183系を使用した特急「オホーツク」 (C)朝日新聞社
キハ183系を使用した特急「オホーツク」 (C)朝日新聞社
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 国鉄からJRになって32年。従って、JR発足直後に登場した車両では30年、国鉄時代に登場した車両は35年近くが経過しており、すでに通勤電車は都市部を中心に置き換えられている。特急用の車両でも置き換えの計画が進むなか、「今のうちに乗っておきたい」特急を紹介しよう。

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■「ハイデッカー構造」を満喫できる、オホーツク・大雪

 JR北海道では、2013年に車両故障が頻発し、対処策として「安全投資と修繕に関する5年間の計画」が2015年3月に発表された。その中には、老朽化した車両の置き換えが含まれていて、キハ183系が対象になっていた。そのため、国鉄時代に登場した0・900番台は予定より1年早く、2018年6月までに引退した。

 しかし、1986年から増備された500番台やJR北海道発足直後に製造された550番台は、現在も特急「オホーツク」と「大雪」で使用されている。「オホーツク」は札幌~網走間、「大雪」は旭川~網走間で、札幌~旭川間を走るか否かで愛称名が異なる。

 どちらもキハ183系の4両編成を共通で使用している。乗車するなら、ぜひ「2号車のグリーン車」をオススメしたい。この車両は、北海道旅行が大人気だったバブル期に造られたため、観光列車のような客室の床が高いハイデッカー構造になっている。屋根まで広がる大きな窓から、雄大な北海道の景色を存分に楽しもう。

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国鉄時代の製造車両で唯一運転中の定期特急、踊り子