
ソフトバンクの様子がおかしい。圧倒的な強さで4年ぶりのリーグ優勝を飾った昨年とは一転し、投打がかみ合わない。
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4月17日の楽天戦では、中村晃が6回に先制の1号3ランを放ったが、このリードを守り切れない。3-1の9回に登板した守護神のロベルト・オスナが本塁打を含む4長短打を浴びて3失点の大誤算。借金3で単独最下位に転落した。本拠地では1勝8敗と大きく負け越し。逆転負けが4試合と、終盤の失点が多いのも気にかかる。
「救援陣が不安定なので白星をなかなか積み重ねられない。打線の軸となる近藤健介、柳田悠岐など主力を故障で欠いていることも痛手です。戦力が整うまでしばらくは我慢の戦いが続くでしょう」(スポーツ紙デスク)
ソフトバンクは甲斐拓也が昨オフに巨人へFA移籍した。正捕手を失ったことが大きな戦力ダウンになっているという見方が多いが、球団OBの見解は異なる。
「海野隆司、渡邉陸、嶺井博希、谷川原健太とそれぞれ持ち味が違う捕手がそろっている。他球団の捕手陣と比べて見劣りするとは感じませんね。海野は盗塁を刺せないことがやり玉に挙げられていますが、投手がしっかりクイックしていないケースが多い。小久保監督はいろいろ考えて起用していると思うんですけど、試合終盤は経験値の高い嶺井にマスクをかぶらせるとか役割分担をきっちりすれば、機能すると思います」
では、なぜ、チームがバラバラな印象になっているのか。
近年のソフトバンクは豊富な資金力で他球団の主力選手を獲得し、戦力を補強してきた。22年オフには日本ハムから近藤をFA移籍で獲得、ロッテからオスナ、DeNAから嶺井、米レンジャーズから日本ハムでエースだった有原航平を獲得した。23年オフには西武から山川穂高をFA移籍で獲得。その大型補強した選手たちが投打の柱となって活躍した結果が、昨年のリーグ優勝だったといえる。昨年、山川は本塁打と打点の2冠、近藤は首位打者と最優秀選手、有原は最多勝のタイトルを獲っている。