――実際の理三の受験はいかがでしたか。
入試のとき、前後左右は全員鉄緑会大阪校の顔見知りでした。知っている人ばかりで、咳払いにも聞き覚えがあったくらいです。鉄緑会の教室では話したことはなかったけど、違う場面で2度目に会うと不思議と友だちのような気分になり、試験場で初めて話をして緊張がほぐれたことを覚えています。入学して驚いたのは、理三の同級生に塾なしで合格したという人が複数いたことです。受験勉強でのペース配分、モチベーションを一人で保っていたのは純粋にすごいなあと思いました。
芸能活動で得られたこと
――東大入学後、ミス東大グランプリに選ばれました。そのときの思いをお願いします。ミスコンのあと、上田さんは医学の勉強と芸能活動を両立させながら続けます。心がけていたことを教えてください。
ミスコンでは直接「頑張って!」と言ってくれた方々だけでなく、離れたところからも応援してくれた方々がたくさんいらしたことに気づき、それはうれしかったです。期間中もまた終わってからもみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。理三、医学部の学生としてテレビに出ている以上、本業である医学の勉強をおろそかにはしないようにしました。一方で、自分はテレビ、バラエティー番組が好きだったので純粋に楽しんでいましたし、テレビ出演がエンタメにとっても自分にとっても良い方向に進めばいいと思っていました。
――「踊る!さんま御殿!!」「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」などへの出演で驚いたこと、印象に残ったことはありますか。
「踊る!さんま御殿!!」の収録などのトーク番組で特に感じたのは、収録のスピーディーさです。出演者、ディレクター、カメラ、音声、技術などの大勢のスタッフさんが目線で合図を送りながら番組が作られていく様子を見て、チームワーク、みんなで作り上げることの大切さに感動しました。
――医療現場でもチームワークが求められますね。
病院もそうかなと思います。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、ソーシャルワーカー、管理栄養士など多くの職種が連携することで成り立つ職場です。わたしも自分の役割と責任をまっとうし、他の職種の方をリスペクトしながら協力を求めて、チームとして働けるように心がけたいです。