最終節まで三つ巴の争いとなった今シーズンのJ1リーグはヴィッセル神戸の連覇で幕を閉じた。昇格&降格クラブも決まった中、J各クラブは来季への戦力補強に励み、一気にストーブリーグが本格化して行くことになる。そこで注目したいのが“助っ人選手”たちの動向である。近年は外国人選手の国内移籍がトレンドかつ効果的な手段となっており、今オフも「勢力図を変える」ことのできる助っ人選手の国内移籍がありそうだ。
【写真】Jリーグで印象に残る「外国人の名ゴールキーパー」といえば…
最も注目され、話題になっているのが、柏レイソルのブラジル人MFマテウス・サヴィオである。1997年4月15日生まれの27歳。ブラジルU-20代表経験もある攻撃的MFは、2019年7月に当時J2の柏に加入して即J1昇格に貢献すると、その後も主力として継続的に活躍。今季もチームが下位に低迷する中でリーグ戦全38試合にスタメン出場して9得点7アシストと“違い”を見せ続けた。
テクニカルかつ馬力のあるドリブル突破で相手を剥がす力はリーグ屈指であり、高精度のパスに加えて、守備の献身性と怪我をしないタフネスぶりも兼ね備える。本人、家族ともに“柏愛”が強いとされるが、当然、食指を伸ばすクラブは多く、今オフも複数クラブが争奪戦を繰り広げている。その中で浦和レッズ入りが決定的との報道があった。果たしてどうなるか。この男がいれば、チームの得点力は間違いなくアップする。
今季覚醒した助っ人としてサガン鳥栖のブラジル人FWマルセロ・ヒアンも注目銘柄だ。2002年6月8日生まれの22歳。2022年8月に当時J2の横浜FCに加入して翌2023年はJ1の舞台でプレーした。在籍1年半でリーグ戦32試合出場5得点に終わったが、当時からそのポテンシャルの大きさは話題になっていた。すると今季加入した鳥栖でゴールを量産。途中、負傷離脱や出場停止などがあった影響でチームをJ1残留に導くことはできなかったが、個人としてはリーグ6位の14得点をマークした。