あーつんさん。
僕が、中レベルではなく、最悪のレベルの虐待だと思うのは、あーつんさんが大人になっても、「虐待すら自分が悪いからだと苦しんできた」り、「理解しようと時間を費やしてきた」りすることで、ずっと苦しんできたからです。
「大人になってからは母を理解しようと費やした5 年間」が、「すべての時間が無意味だったように思えて悲しい」と感じるんですよね。
「どうすれば私の心から悲しみや虚しさがなくなるのでしょうか」とあーつんさんは書きます。
僕は無責任なことは言えません。ただはっきりしていることは、5年間、努力し、歯を食いしばってなんとか理解しようとしたからこそ、母親の本質が見えたということじゃないでしょうか。
「『ただ感情のままに子育てをしてきたのだ』と腑に落ちました」という気づきは、とても重要なことだと思います。ですから、この5年間の苦しみは、まったくの無駄ではなかったと僕は思います。
36歳のあーつんさんの悲しみや虚しさが、簡単に消えるとは思いません。ひょっとしたら、腑に落ちたこの時から、完全に立ち直るには、今まで生きてきた時間と同じ36年、かかるかもしれません。
ゆっくりとゆっくりと、母親そのものを忘れていけたらと思います。(父親もですね。「なぜ水に流せないんだ」なんてひどいことを言う人物も忘れた方がいいと思います)
あーつんさん。僕が言えることはこれだけです。ごめんなさい。あーつんさんが、母親を忘れる特効薬も絶妙なアイデアもありません。
とにかく、母親と関係を絶ち、可能なら父親とも関係を絶ち、今の自分の家族を大切にしながら、じっくりと時間をかけて、母親を忘れていくしかないと思います。
あーつんさん。これが僕が言える精一杯のことです。