著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 こうした話は、一般生活にもよくあります。

 カルト宗教、マルチ商法、投資詐欺、結婚詐欺、ロマンス詐欺……などは、人がこのように弱っているときに付け込んできます。

 通常であれば「バカバカしい」と済まされるようなことであっても、心にスキマがあると「もしかしたら、これが正しいのかも……」と、教祖様にハマっていくのです。

 また、人が犯罪をするときのおおもとの理由として、心にスキマがあったからというのは往々にしてよくある理由です。

 心にスキマがあったことにより、ギャンブルやホスト・キャバクラにハマり、借金地獄に陥り、犯罪に手を染めてしまうというパターンもあります。

 このようなループに陥ってしまうのは、基本的に「心にあったスキマを、何かで無闇に埋めようとしたから」なのです。

 たしかに、そうしたことをすることで、あなたの心はいったんスキマを埋めることができるかもしれません。しかし、一度手を出したが最後、さらなる闇に堕ちていくのです。
 

 そうならないためのアドバイスとして、さみしいときは、あえて「そういうときもあるよな」と思って、諦めてみてください。

 人間は基本的にさみしがりな生き物です。みんながみんな、どこかさみしい気持ちを抱えて生きています。だから、さみしいのはしょうがないのです。

 でも、そう考えることにより、気分は大きく変わります。なので、どうしてもさみしいと感じたときこそ、むしろジタバタしないことをおすすめします。

(ぱやぱやくん)

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