ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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「さみしい」と感じる瞬間は、誰にでも訪れますが、その心のスキマを無理に埋めようとするとトラブルに巻き込まれる危険性があると、Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは語ります。ハニートラップや詐欺のように、弱っているときほど狙われやすい現象に警戒し、心のスキマとどう向き合うかを、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けいたします。

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 基本、友達が少ない人は「さみしい」という感情に、ある程度の耐性があります。

 それでも、SNSなどで楽しそうなパーティーに参加している友人などを見たら、「自分はなんてさみしいんだ……」と思ってしまうときがあるかもしれません。

 しかし、こうした心のスキマを、無理に埋めてしまってはいけません。こうしたスキに付け込まれ、トラブルに巻き込まれる可能性はかなり高いのです。
 

 ここでも、自衛官を例に説明いたします。

 自衛官は、国防にかかわる情報を持っているため、海外の諜報機関に狙われることがあります。代表的な例としては「ハニートラップ」などが挙げられます。

 ハニートラップとは、恋愛感情を利用した「人的情報収集活動」の一つです。情報を持っている標的に対し、魅力的な人を使って、情報を抜き出すのです。

 また、恋愛感情を用いなくても「今度、お茶を飲みましょう」という誘いから、だんだんと親密になっていき、最終的には、金銭提供を見返りに情報を抜き出すという手段も存在しています。

 もちろん、自衛官は教育されているので、すぐトラップにかかることはありません。

 しかし、そんな人でも注意をすべきときは、心に何かしらのスキマがあるときです。

 たとえば、「職場の人間関係に悩んでいる」とか「夫婦仲が上手く行っていない」や「思ったように昇進をしていない」とか「家族が難病」といった公私にわたり悩みや不安を抱えているときは要注意です。

 普段であれば「怪しい」と警戒できるような相手でも、心にスキマがあるときに優しくされると「この人はいい人だな……」と判断ミスをしてしまいます。
 

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心のスキマを埋めようとしたとき…