最高で最良のパートナー
「『この先の人生も』という言葉が、すごくいい」
つげ氏は、そう強調する。
「30年以上も一緒に過ごし、天皇陛下皇后陛下というお立場になられたわけですが、そうした公の関係性とは別次元で、どんな状況やお立場になったとしても、その役目を離れるときがきたとしても『いいパートナーでいましょうね』という意味を込められたのだと思います」
つげ氏によると、令和になってから毎年出てくる言葉もあり、雅子さまのことを「私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手」とも口にしている。
「陛下と雅子さまは公私にわたり、最高で最良のパートナーでいらっしゃって、運命の人だったのだと改めて思います。そういう陛下のお気持ちを一番近くにいる雅子さまもわかっていらっしゃると思います」
最高で最良のおふたりであることは、言葉を振り返るだけでも伝わってくるが、つげ氏はさらに期待することがあると言う。
「2000年の言葉は結婚7年で、ざっくばらんなお話をされていました。その後、雅子さまのご体調に配慮され、言葉を選ばれているような気がしましたが、そういうものを乗り越えて、今では愛子さまも加わり、夫婦としてだけでなく家族の絆も深まっているので、いつの日か、天皇陛下から雅子さまとの日常に関して再びユーモアを交えてお話ししてくださるのではないかと期待しています」
31回目の結婚記念日も、天皇陛下と雅子さま、そして愛子さまとお祝いされたことだろう。
(AERA dot.編集部・太田裕子)