打撃2冠で交流戦に臨むソフトバンクの山川穂高
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 プロ野球のセ・パ交流戦が5月28日から始まる。現在、セ・リーグは1位の阪神から6位のヤクルトまで7ゲーム差と混戦。5位のDeNAまでは4.5差だ。パ・リーグは1位ソフトバンクと6位西武では、すでに15.5ゲーム差がついているが、3位ロッテまでは5ゲーム差。交流戦後に順位が大きく変わったケースもあり、クライマックスシリーズ(CS)を考えれば、まだそこまで楽観も悲観もできない。そこでAERAdot.は、優勝予想アンケートを実施。約1週間で281人の回答があり、さまざまな展望が寄せられた。

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 質問は、①セ・リーグの優勝チームはどこか ②選んだ主な理由(投手力、打撃力、新戦力、監督力から選択/複数回答可) ③パ・リーグの優勝チームは ④選んだ主な理由(投手力、打撃力、新戦力、監督力から選択/複数回答可)。さらに、それぞれ自由記述で答えてもらった。

 まずはセ・リーグから、票数が多かった上位3チームの結果を中心に紹介する。

DeNAから移籍の細川成也が好調キープ

 3位は、昨年まで2年連続最下位だった中日で28票。

「投手力」18票、「打撃力」10票、「新戦力」8票。「監督力」は1票と少なかった。

 今年の中日は開幕以降、8年ぶりの単独首位に躍り出た時期もあり、ファンの期待も大きい。現在も首位とは4ゲーム差の4位につけている。

 自由記述では、前評判のよかった投手陣について「計算できる投手がそろっている」「12球団ナンバー1の布陣」といった回答があった。また、攻撃面では「中田翔の加入がでかい」といったコメントもあったが、DeNAから移籍してきた細川成也が、安打と打点でリーグトップ、打率3位と好調だ(安打はトップタイ)。

中日の細川成也

 優勝予想の票数が多かった2位は、巨人で64票。

「投手力」を理由に挙げた回答が多く、45票あった。戸郷翔征はこれまで9試合を投げ4勝。24日は甲子園の阪神戦で、史上89人目のノーヒットノーランを達成している。

「打撃力」「新戦力」はいずれも19票、「監督力」が18票と、それぞれほぼ同数だった。昨年まで2年連続のBクラスに終わった巨人だが、阿部慎太郎新監督が指揮をとり、2020年以来のⅤ奪還を目指す。

 自由記述では、「中継ぎが強化された」「若手の活躍と岡本選手」「阿部新監督就任による組織の活性可」「阿部監督の人間性がとてもよく、選手がしまっている。若手の顔が違う」などの回答があり、阿部監督に期待する声も多い。

 そして、セ・リーグの優勝予想1位は、リーグ全体の約半数となる134票(49%)を集めた阪神だった。

岡田監督の采配と決断力

 選んだ理由では「投手力」が多く、106票だった。昨年度の防御率2.66は、両リーグを通じてもトップ。今年も現時点でのチーム投手成績は防御率2.17でリーグトップ。チーム打率はリーグ最下位だが、僅差をものにする試合が多く、投手陣の踏ん張りが大きい。

 自由記述にも「昨年に続き先発、中継ぎ、抑えの投手陣が充実している」「投手力は昨年から安定しているので、粘ることができる」「昨年活躍した投手が順調」と投手力に注目したコメントが目立つ。

「監督力」を選んだ人も多く、77票だった。昨年、阪神の監督に返り咲き、チームを1985年以来の日本一に導いた岡田彰布監督。随所に光った采配が、今年も見事に当たっている印象だ。

 自由記述でも「岡田監督の好采配に加えて運がある」「岡田監督の戦略眼」「攻守のバランスと監督の決断力」「采配がずばぬけている」といった“岡田采配”に注目するコメントが多かった。

 一方、「打撃力」は40票とそこまで多くはない。前述のとおり、現時点でのチーム打率は最下位だ。ただ、優勝した昨年も長打率や本塁打数はリーグ5位と低かったが、四球の数や出塁率、得点などはリーグトップだった。

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チーム打率最下位の阪神だが