“ナカマジック”とも言われる中嶋聡監督の采配に期待する「監督力」は12票、「新戦力」は3票と少なめだった。

 そして、パ・リーグの優勝予想の1位は、181票(68%)と両リーグトップの票数を集めたソフトバンク

「山川の加入」「近藤のがんばり」

 理由では、「打撃力」が159票と群を抜いて多かった。これまでの試合を見ても、その打線の破壊力はすさまじい。21日の楽天戦では23安打21得点と圧勝。現在、リーグ打撃部門は、本塁打、打点で山川穂高、出塁率、安打で近藤健介がトップに立ち、柳田悠岐が安打で2位。盗塁は周東佑京がトップと主要部門を独占している。

 自由記述には、「他に対抗(できる)チームが無い」「選手一人一人の打撃が素晴らしい」「山川の(西武からの)加入は大きい」「近藤のがんばり」「打撃がすごい」と打線に関するコメントが多かった。

「攻撃力」にトップは譲ったが、「投手力」も74票と多かった。現在、チーム投手成績も防御率2.06でトップだ。個人成績では、モイネロ、有原航平がそれぞれリーグ2位と3位、オスナがセーブで、松下裕樹がホールドポイントでそれぞれトップに立っており、投打で強さを見せている。

「新戦力」は30票。西武から移籍当初は調子が上がらない時期もあった山川だが、現在は大活躍している。「監督力」も29票とほぼ同数。今年から指揮を執る小久保裕紀監督は初の1軍監督だが、2022年から2軍監督、以前には日本代表の監督なども務めており、指導者としての経験は豊富だ。昨年は優勝したオリックスに15.5差をつけられて3位に終わっており、今年は常勝軍団の復活を目指す。

 優勝予想4位以下のチームは、ロッテ10票、楽天、西武がいずれも3票とふるわなかった。ただ、ロッテは交流戦前に8連勝と調子を上げており、2位とは0.5ゲーム差の3位。自由記述では、佐々木朗希のピッチングに期待する声があった。楽天には「今江敏晃新監督がやってくれる」、西武には「今は苦しんでいるが、苦しんだ分だけ楽しさがやってくる」といった回答があった。

 交流戦は、6月16日まで。

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ソフトバンクは打撃、投手両部門で強さ