スタンフォード大に留学中のアグネスさんと長男、生まれたばかりの次男 photo アグネス・チャンさん提供
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 花巻東高校の佐々木麟太郎選手(3年)は、歴代最多の高校通算140本塁打を放ったとされる強打の内野手。2023年の夏の甲子園で8強入りするなど、注目を集めたが、いま、その佐々木選手が米スタンフォード大学への進学で注目されている。

 米カリフォルニア州にあるスタンフォード大は、世界有数の難関私立大学として知られ、23年9月に英国の教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が発表した24年版の世界大学ランキングでは、英オックスフォード大学に次いで2位だった。

 歌手でエッセイストとしても活躍するアグネス・チャンさん(68)も、子どもが生まれてからスタンフォード大に留学し、博士課程で教育学博士号(Ph.D)を取得したという経歴を持つ。そして3人の息子たち全員がスタンフォード大に合格するほど教育熱心だったことは有名だ。アグネスさんが幼児期の子育てで大切にしていたこととはどんなものだったのか。

 アグネスさんの著書『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』から引用してリポートしたい。

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 幼児期の子どもには、できるだけいろんな体験をさせて、五感を刺激してあげることが大切です。それは脳細胞につながるシナプスが活発に増える時期だからです。人間の脳細胞はほぼ同じ数です。でも細胞をつなぐシナプスは人によって違います。シナプスが多ければ多いほど、脳の回転は速くなるといわれています。子どもの可能性を伸ばすためには、できるだけ脳細胞につながる回路を増やすことなのです。

 子どもの脳は、真っ白い画用紙のようなものです。何もかもが新鮮で初めての経験です。一つ一つ見て、聞いて、触れることにより、脳が刺激され、新しい回路が作られます。そのために、できるだけ毎日、違うこと、違う刺激を与えてあげたいのです。

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同じことの繰り返しは脳の発達を低下させる恐れ