このように、親が子どもに寄り添って興味のあることを根気よく続けさせていると、子どもは自然に集中力を高めることができるようになります。一度脳に「集中スイッチ」を作ってしまうと、子どもは自由に集中スイッチの「ON」「OFF」ができるようになります。どんなに口をすっぱくして「勉強に集中しなさいよ」と言ってもあまり効果はありません。
でも一度、興味のあることに集中する快感を覚えると、子どもは必要なときには集中スイッチを「ON」にして、物事に集中して取り組むことができるようになるのです。
料理や音楽以外でも、パズル、レゴ、積み木などの遊びも集中力を高めます。俳句などを一緒に詠んだりするのもいいでしょう。大切なことは「親と一緒に」ということです。無駄なく集中して勉強できるようにさせるためには、日頃の親の努力は欠かせません。
(歌手・エッセイスト アグネス・チャン/生活・文化編集部)