今シーズンも現役ドラフト移籍組でブレイクを果たす選手は出てくるのだろうか……。春季キャンプでは既に“兆し”を見せている選手も少なくない。
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初めて現役ドラフトが行われた2022年のオフに移籍した選手では、先発として12勝を挙げた左腕の大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)と、24本塁打、78打点をマークした細川成也(DeNA→中日)が新天地で飛躍を遂げて大きな話題になった。
現役ドラフトについては当初はどれほどの効果があるか懐疑的な見方も多かったが「阪神優勝に大竹が貢献したのは記憶に新しい。どの選手も潜在能力は高いので、きっかけ1つで大化けする可能性はある」(在京テレビ局スポーツ担当)と言うように、2人のブレイクによって「誰が第2の大竹や細川になるのか」に注目が集まっている。
打者でブレイクの予感を漂わせているのが水谷瞬(ソフトバンク→日本ハム)だ。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフの選手で、身体能力の高さは球界屈指と言われる。ソフトバンクでは「将来の中軸を担う選手」と期待されていただけに現役ドラフトでの移籍は衝撃が大きかったという。
「昨年はオープン戦まで一軍に帯同するなどレギュラー定着の可能性もあった。ソフトバンクは選手数が多いこともあり、編成上の理由で現役ドラフトの対象となったはず。昨年ブレイクした万波中世のように攻守でスケールの大きな選手になれると期待している」(日本ハム関係者)
ソフトバンクでは二軍で試合出場を重ね英才教育をされていた期待の選手だった。万波と同じように運動能力の高さは折り紙付きなだけに、大きく飛躍する可能性も高い。すでにキャンプでは存在感を示しており、若手の多いチームでレギュラー獲得も期待されている。
投手でファンや関係者からの注目度が高いのは佐々木千隼(ロッテ→DeNA)だ。
「DeNAにとっては昔の恋人とようやく結ばれた感じ。プロ入り後は故障に悩まされているが、2021年は54試合に投げ防御率1.26をマークするなど良いものを持っている。故障がなければブルペン陣の底上げをしてくれるはず」(DeNA担当記者)