DeNAは2016年のドラフトで佐々木を外れ1位で指名したが、5球団競合の末にロッテ入団となった。佐々木はDeNAへの入団会見で当時を振り返り「(くじを)引いてくれないかなと思っていたので、うれしく思います」と語ったように、相思相愛だったようだ。18日に行われた古巣ロッテとの練習試合では、2回無安打無失点のピッチングを披露している。
「昨年もロッテで2試合のみの登板に終わるなど、故障の多さと調子の波の激しさがウィークポイント。ただ、持っているものは素晴らしくハマった時には相手打者が手も足も出ない投球をする。東京・町田市の桜美林大出身で地元凱旋のような感じなので頑張って欲しい」(ロッテ担当記者)
投手では佐々木と同じくドラフト1位でプロ入りした鈴木博志(中日→オリックス)もブレイクの可能性を秘める。
「鈴木は26歳と若くて先発と中継ぎのどちらもできる。キャンプ中もブルペンに入ると首脳陣や他投手が集まるなど期待の高さを感じさせた。パ・リーグには同タイプの投手は少ないのでハマれば面白い存在になりそう」(オリックス関係者)
2018年ドラフト1位で中日入団の鈴木はサイドスローのパワー系投手。山本由伸(ドジャース)、山崎福也(日本ハム)の先発2枚看板が抜けた中、先発起用の可能性もありそうだ。
さらにドラフト1位入団の馬場皐輔(阪神→巨人)も、昨シーズン救援陣で苦しんだ新天地での飛躍が期待されている。
「(馬場に関しては)阪神選手を指名したことで話題となったが、これまでの直接対決で高評価をしていたのだろう。多彩な変化球を使えて大崩れしない印象がある。中継ぎエース的役割を任されるだろうが、チーム事情によっては抑えでも面白い」(巨人OB)
制球力の高さにも定評がある馬場には“大役”を任させる可能性もあるという。キャンプ中に大勢が故障で離脱して菅野智之の抑え起用が有力視されるが、適正や状況次第では馬場の抜擢の可能性もゼロではないという。