メジャーリーグでは急激な年俸高騰が10年以上にわたって続いており、日米両球界の給料格差は尋常ではないほど広がっている。今オフには大谷翔平(エンゼルスからFA)が、北米4大プロスポーツ史上最大となる7億ドル(約1039億7000万円)でドジャースと契約したことは日本で大きな話題となった。
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そして、山本由伸(オリックスからポスティング)も投手史上最高となる3億2500万ドル(約482億7000万円)という超大型契約でドジャース入り。これにともなう譲渡金は5062万5000ドル(約75億2000万円)にのぼり、前所属先のオリックスは莫大なお金を手にすることになった。
野茂英雄(ドジャースなど)や伊良部秀輝(ヤンキースなど)の移籍の経緯をキッカケにポスティングシステムは1998年に成立したが、これまで各球団が手にした譲渡金の総額を計算し、ランキング形式で発表したい。 ※2004年にポスティングでドジャースに移籍した中村紀洋は非公表のため除外。円と米ドルのレートは2月8日時点のもの
なお、ポスティングの譲渡金については、ここまで2度変更されている。簡単に説明すると、1998年から2012年までは金額の上限なし(最高額を入札した球団のみ該当選手と交渉)、2013年~2017年までは上限を2000万ドルとして日本の球団が額を設定(設定した金額を支払う意思のある全ての球団が該当選手と交渉)、2018年~現在までは選手が自由にMLB球団と交渉し、契約額の内容に連動した変動制となっている。
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■12位:ソフトバンク/総額0ドル
移籍選手:なし
日米間にポスティングシステムが登場して以降、ダイエー時代を含め、これまで移籍した選手はゼロ。長年チームの顔として活躍している柳田悠岐もメジャー志向が強くポスティングでの移籍が噂された時期もあったが、球団が「ポスティングによる移籍を認めていない」という方針の通り、入札されることはなかった。