■7位:ヤクルト/総額1826万4055ドル(約27億1000万円)

移籍選手:石井一久(2001年)、岩村明憲(2006年)、青木宣親(2011年)

 過去ポスティングで移籍した選手は入札額の上限がなかった時代の3人だが、岩村と青木の野手2人はそこまで評価は高くなかった。やはり投手が高く評価され、当時日本を代表する左腕だった石井は1126万4055ドル(約16億7000万円)と前年にポスティングでマリナーズに移籍したイチローに匹敵する額となった。


■6位:楽天/総額2000万ドル(約29億7000万円)

移籍選手:田中将大(2013年)

 ポスティングでの移籍はこれまで田中の1人のみ。田中は前年、NPBでともにリーグトップの24勝0敗、防御率1.27をマークするなど“神がかり”的な成績をマークしたが、この年から譲渡金は上限が設けられることに。上限なしの時代なら、これを遥かに上回る額になっていたのは言うまでもないだろう。しかし、選手としては譲渡金が減ったことで年俸に回される額もアップ。田中は当時では破格の7年総額1億5500万ドル(約230億)という契約を勝ち取っている。


■5位:阪神/総額2665万194ドル(約39億6000万円)

移籍選手:井川慶(2006年)、藤浪晋太郎(2022年)

 昨年のオフに移籍した藤浪は単年の契約で譲渡金もそこまで発生せず。しかし、上限なしの時代に日本で屈指の左腕だった井川は2600万194ドル(約38億6000万円)と高い評価でヤンキースが入札した。なお、移籍後は5年でわずか2勝どまりと期待を大きく裏切り、今なお現地では“失敗したFA選手ランキング”のような企画では常連となってしまっている。


■4位:広島/総額3532万5051ドル(約52億5000万円)

移籍選手:アレファンドロ・ケサダ(1998年)、ラモン・ラミーレス(2002年)、前田健太(2015年)、鈴木誠也(2021年)

 日本で初めてポスティングシステムでメジャーに移籍したカープアカデミー出身のケサダを含め最多タイとなる4人が移籍。前田健太が上限のある時代に最大の2000万ドル(約29億7000万円)、鈴木は変動制となった時代に5年総額8500万ドル(約126億3000万円)を結び、1462万5000ドル(約21億7000万円)を球団にもたらした。

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