「勉強」がうまくいっている人と、そうでない人の大きな違いは、「勉強」することが習慣化されているかどうかにかかっていると、『9割の「努力」をやめ、真に必要な一点に集中する勉強の戦略』(朝日新聞出版)の著者岡健作さんは語ります。毎日の「勉強」を悲壮感なく、無茶苦茶努力するでもなく、淡々とこなすことができるようになる方法を、同書から一部抜粋、再編集して紹介します。
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東大に受かる人の「当たり前」
私は予備校を運営する中で、東大のような難関校に受かる生徒たちをたくさんみてきました。
ここで、はっきりさせておきましょう。
東大に受かる人には、他の人と明らかに違う特徴があります。
それは「当たり前のことを、当たり前にやる」能力が秀でているということです。
普通の人は、努力を「ゼロか100か」で考えがちです。ものすごくがんばるか、まったくやらないか。だから、ふだんはまったく勉強せずに、試験前だけ全力を出したりするわけです。
しかし、難関校に受かる人は、そうではありません。
そういう人たちは、小学生ぐらいからずっと「1日に2~3時間の勉強」が、習慣として生活に組み込まれているのです。そして、驚くほど「普通に」東大に受かります。
ちょっと考えてみてください。「1日に2~3時間の勉強」って、ものすごく大変というわけではありませんよね。
つまり、普通に東大に受かる人は、無理のない範囲のことをコツコツ継続している。
勉強がうまくいく人は、そんな「正しい習慣」を身につけているのです。
目標が決まって、戦略を立てて、やるべきことのうち外注できるものは手放した。
ここまできたら、基本的に「後は淡々とこなすだけ」です。
どんなにすごい戦略や方法論も、継続できなければ意味がありません。むしろ継続さえできれば、そんなに奇抜なメソッドなどは必要ありません。
毎日ちゃんと単語帳を見ていたら、いつかは覚えられます。毎日ランニングを続ければ、いつかは痩せるでしょう。