MLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏も「野手と同じように投手も同じクオリティの選手たちを見たい」と大会後に述べ、「シーズン中のWBC開催についても話し合っている」とコメントしている。エース級の投手が出場するためには大会が行われるタイミングも重要になってきそうだ。
カーショーと同じくサイ・ヤング賞3度の右腕マックス・シャーザーもシーズン中の開催であれば、「先発投手は体ができているし、投球制限のようなものはなくなるだろう。本気の選手たちがプレーしてリアルな試合が見られるようになる」と米メディアの『SNY』に語っており、WBCを今以上に最高の舞台にするためにも、その辺りは次回大会までに議論されることになるだろう。
なお、米国のスポーツメディア『ブリーチャー・リポート』は早くも「次の2026年大会で日本に勝てるメンバーを選んでみた」という特集記事を掲載。先発投手ではサイ・ヤング賞右腕のコービン・バーンズ(ブルワーズ)を筆頭に、ゲリット・コール(ヤンキース)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、マックス・フリード、スペンサー・ストライダー(ともにブレーブス)、ハンター・グリーン(レッズ)、アンドリュー・ペインター(フィリーズ)の7人を選出している。もちろん、3年後にはどうなるかは分からないが、実績のある投手に加え、これから飛躍が期待される顔ぶれで能力的には申し分ない。実際にこのメンバーが揃えば、侍ジャパンにとってはかなり手強い相手になるのは間違いないだろう。
他には、開催地についても議論の対象の一つ。これまで本戦は米国を中心とした北中米、そしてアジアで開催されてきたがそこも「変えるべきではないか」という意見がある。スポーツメディア『Sportskeeda』は、日本でも話題となったチェコ代表のように、ヨーロッパのチームがある程度のチーム力があることを証明したことから、野球では“小さな市場”ではあるものの、競技普及のためヨーロッパで初開催しても良いかもしれないと伝えている。