そして、準決勝以降は米国で行われてきたことに異論もある。米国の掲示板サイト「Reddit」にある「次のWBCでホストとなって欲しい都市はどこ?」というスレッドには、準決勝、決勝は日本で行うべきだという意見も。「自分は東京が次の準決勝、決勝を開催するに値すると思う」「それには同意だね。前回大会の優勝チームが準決勝、決勝のホストを務めるべきだ」「日本がWBCのホスト国に値するとは思うけど、東京ドームでの開催にはうんざりだよ。日本にはもっと良い球場が沢山あるし」と日本で開催すべきとの議論もなされていた。

 さらに、「日本が関係ない試合はガラガラになるから、やっぱり米国開催がベターでは」という意見には「(日本で行われた準々決勝)キューバ対オーストラリアの試合では80~90%の席が埋まっていた」という事実に触れ、「(日本での開催では)準決勝以降もファンが沢山くるだろう」とすかさずツッコむファンもいた。

 このように、次回でまだ6回目とまだまだ改善点は多いWBC。とはいえ、特に米国の一流選手たちを含め、大会開催については米国でも好意的な意見が目立つようになってきた印象を受ける。「野球の世界での普及」には時間がかかるのは間違いないが、WBCが今後少しでもその役割を果たしてくれることに期待したい。