いまの子どもたちが大人になるころには、AI(人工知能)が発達して、今ある仕事の多くは、人間の代わりにロボットが働いていると言われています。また情報化・グローバル化も進展して、不透明で先が読めない時代がやってきます。そんな未来に備えて、どんな“学習”をすればいいのでしょうか。『AERA with Baby スペシャル保存版 子育てしながらハッピーに働く』(朝日新聞出版)では、赤ちゃんから始められるアクティブラーニングについて特集。その中から教育改革と自宅でできるアクティブラーニングについて紹介します。
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急激に社会が変化する中、未来をたくましく、しなやかに生きていく人材を育てるための教育改革とは、どんなものなのでしょう。
たとえば、2020年度から実施される学習指導要領では、対話的・主体的で深い学びを「アクティブラーニング」の視点として、学習において質の高い理解を目指すとしています。
そのため、大学入試も大幅に変わっていきます。これまでのペーパーテストに向けた暗記などで追い上げられた受験勉強ではなく、幼少期から時間をかけて学んだことが、合否を決める入試になるなんて声も……。詰め込まない学習といってもピンとこないかもしれませんが、近い将来、黒板をノートに写しながら、先生の話を一方的に聞くという授業だけでは、入試にも社会にも対応できなくなりそうです。
今、既にこうしたアクティブラーニングを取り入れた小学校では、課題に対して子どもたちが「なぜ?」と疑問を持ち、情報を集める、意見を聞くなどして、自分たちなりの答えを模索する授業が行われています。教室では子どもたちが自由に動き回り、調べものをしたり、議論を重ねたり。
教室ではない場で、偏差値では計れないことを学ぶことが、未来の創り手となる子どもたちに求められているのです。
【専門家に聞く】
日々の生活の中で、親ができるアクティブラーニングって? 2人の専門家はこう解説します。