ここでも、最も注意が必要なのは遺伝子情報の取り扱いだ。

「遺伝子情報はいわば人も殺せる情報。扱いには慎重さが必要になるでしょう」(ある医者)

 遺伝子検査を提供する会社は、

「研究使用へ同意いただいたお客さまのデータを活用している」(DeNAライフサイエンス)
「医療機関と連携を密にして遺伝子検査結果と臨床データを融合させたデータベースを構築します」(DHC)

 とデータ活用を明言している。15年に改正された個人情報保護法では、個人の遺伝子検査の結果を同意なく
集めたり使ったりすることを原則として禁じる「要配慮個人情報」に含めている。

(編集部・福井洋平、市岡ひかり

AERA 2017年4月24日号

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福井洋平

福井洋平

2001年朝日新聞社に入社。週刊朝日、青森総局、AERA、AERAムック教育、ジュニア編集部などを経て2023年「あさがくナビ」編集長に就任。「就活ニュースペーパー」で就活生の役に立つ情報を発信中。

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