4人の子ども全員が東大理IIIに合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんによる、受験生とその親を応援する短期集中連載。第6回は「友人と一切連絡を取らないこと」と題してお送りする。
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センター試験の結果を背負い、今度は目標となる具体的な大学を目指してひたすら走り続けなければならないこの時期は、精神的に一番大変だと言えます。屋内でひたすら頑張るのでストレスはたまりやすいのです。
でも、外で散歩やジョギングをするのはやめたほうがいいですね。病気やけがの恐れがあります。何よりも体調の維持が大事ですから。風邪やインフルエンザが流行する季節ですし、さらに今年は新型コロナウイルスの感染が国内でも確認されて心配ですよね。家族全員が外出中はマスク、自宅に戻ってからはうがい、手洗いをし、今年はアルコール消毒液を玄関に置いておくくらい用心するほうがいいと思います。
またこの時期、受験生は合否という言葉に敏感になりますから要注意。私立大学の合格発表が始まりますので、友人の情報がいやでも耳に入ってきます。同じ大学を受験していた場合、友人は合格したのに自分は不合格となると第1志望でなくても、かなり落ち込んでしまうものですよね。
入試で自分の学力を発揮するためには、健康管理に加えて、精神的な要素のケアも大切です。そのために最も有効な手段は、「受験が終わるまでは、友達と一切連絡を取らない」ということです。友達に会う必要もまったくありませんね。友人と連絡を取り合って慰め合うという話も聞きますが、そんなゆるいことでは本番で他の受験生に蹴落とされて不合格になるのがオチですよ。
受験生は「受験が終わるまでは連絡しない」と友達に言い、スマホの電源は合格するまでは入れない、親は子どものスマホを預かり、LINEやツイッターなどSNSを使わせないことです。他人のことにはどうしても惑わされてしまうのが人間ですから、スマホとは物理的に距離をおくしかないですね。