原辰徳監督 (c)朝日新聞社
原辰徳監督 (c)朝日新聞社
石井一久GM (c)朝日新聞社
石井一久GM (c)朝日新聞社

 巨人は原辰徳監督が球団初の3度目の監督就任した今オフ、5年ぶりのV奪回に向けて積極的に補強に動いている。オリックスを自由契約になった中島宏之、西武FA宣言した炭谷銀仁朗、今季メジャーリーグで20本塁打放ったパドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ の獲得に加え、広島・丸佳浩のFA補強に成功した。

【同じく炭谷獲得に動いていた石井一久GM…】

 民放のテレビ関係者はこう分析した。

「炭谷は楽天も獲得に動いていました。石井一久GMは炭谷と西武時代に共にプレーしています。正捕手として期待していましたが、後から参戦した巨人が炭谷を口説き落とした。やはり原監督の剛腕ぶりは凄いです。マリナーズを退団した岩隈久志の調査を進めているという情報もあります。楽天と再びバチバチの争奪戦になっていますが、先発投手は層が薄いので是が非でも欲しいでしょうね」

 チームが心機一転の出直しを図る狙いもあるのだろう。エース・菅野智之の背番号が「19」から「18」に変更が発表されたほか、ゲレーロ、田口麗斗、畠世周、宇佐見真吾、石川慎吾、桜井俊貴らも背番号の大幅シャッフルを敢行した。

 過去と決別して生まれ変わる――メディアへの発信が少なかった高橋由伸前監督とは一転して、原監督のもとでチーム改革を発信し続ける巨人だが、実はコーチングスタッフに大混乱が生じる内紛が起きていた。

 前出のテレビ関係者が明かした。

「今オフに退団したあるコーチに振り回されました。シーズン中に『巨人でコーチを続けたい』と本人の意向を聞いていたので、球団フロントも来年にコーチ契約を結ぶ意向を伝えていました。ところが、事態が急転した。広島とのクライマックスシリーズで終戦後に退団の申し入れがあったのです。想定外の出来事に球団フロントも大混乱で、空いてしまったコーチの枠に急遽新たなコーチを探すことになったのです」

 騒動の発端となった人物をAコーチとしよう。関係者の話を総合すると、Aコーチの「素性」を把握していなかった球団フロントの甘さが要因だった。

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二枚舌で球界でも有名だった?