うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格。ベストセラー『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』の著者・杉山奈津子さんが、今や3歳児母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。
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親になった時点で避けて通れないのが、学校の「PTA役員」でしょう。
PTAはParent-Teacher Associationの略で、つまり親と教師が提携した団体です。気になる活動内容は、地域のPTA協議会への出席、会合の議事録を作る、各委員会への予算配分などから、親睦会の企画や登下校の見守りやパトロール、ベルマークの回収等々。親が学校に関わって行うボランティア活動、といった感じでしょうか。学校によっては、子ども1人につき必ず1回は役員をやらなくてはいけない、という決まりもあるようです。
■PTAへの加入は任意
PTAの役員決めというと、かつて自分が学校に通っていた頃の、学級委員や各委員会の代表を決めるときを思い出します。誰もやりたくないので立候補者が出ず、空気が張りつめたまま、ひたすら気まずい時間だけが過ぎていき……最終的に、あみだくじやジャンケンで決める。それと同じ居心地の悪さを想像したらよいかと思います。
PTAは、子どもが学校に入るのと同時に、自動的に加入していることが多いようです。しかし、実際にはPTAの加入は任意であり、「強制的に入らなくてはいけない」という法的な決まりはありません。
そのため、仕事が大変だったり、幼い子どもや受験生がいて忙しかったりなどの理由で時間をつくるのが難しい場合はもちろん、「うちはPTAに加入しません!」という選択肢だってできるわけです。たとえば、人命がかかっている手術が入りそうな医者に、学校行事に参加しろというのも、むちゃな話です。
それでは、PTAに入らなかった場合、一体どうなるのでしょうか?
■PTAによる子ども差別でイジメも発生!?
以前、PTAに加入しなかったために、その親の子どもが不利益を被った、という記事を読みました。卒業式で、卒業生の胸にお花をつけるのがPTAによる仕事。その結果、断った親の子どもだけお花をつけてもらえなかったというのです。