「スポーツのみならず、さまざまな領域で活用できる。羽生メソッドを伝えるアカデミーを設立すれば、世界中で人気を呼ぶのでは」

 スピーチコンサルタントの永井千佳さんは羽生が紡ぐ“物語”に着目する。

「物語で人を動かすことができる。見る人を引き上げる、類いまれなる才能がある。これはリーダーとしても、非常に大事。人を揺さぶる語りという意味ではスティーブ・ジョブズ、芸術性やエンターテインメント性では映画監督のスティーブン・スピルバーグをも超えるものを感じる」

 過去には「僕は羽生結弦以上でも以下でもない」と自分自身について語った羽生。その言葉を借りれば、世界の頂点に向かい、蒼き彗星は一直線に進んでいるところなのだろう。絶対王者の新しい物語はすでに始まっている。(本誌・上田耕司、松岡かすみ、太田サトル)

週刊朝日 2018年3月9日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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松岡かすみ

松岡かすみ

1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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