増加は首都圏のみ、合格者に地方格差? 早慶に有利な高校 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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増加は首都圏のみ、合格者に地方格差? 早慶に有利な高校

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多田敏男週刊朝日#大学入試

早稲田大の大隈記念講堂(撮影/多田敏男)

早稲田大の大隈記念講堂(撮影/多田敏男)

10年前より合格者が増えた高校(週刊朝日 2018年3月30日号より)

10年前より合格者が増えた高校(週刊朝日 2018年3月30日号より)

 私立大の両雄である早稲田と慶應への合格は、受験生にとって大きな目標だ。今年も有名進学校から多くの合格者が出ている。高校の実力を分析するために、この10年間の進学実績の伸びをまとめた。

【図表でみる】10年前より合格者が増えた高校

 まずは早慶の合格者ランキングを見てみよう。ともにトップは開成(東京)だ。東大合格者数が37年連続1位で、併願先として早慶の難関学部を受ける生徒が多い。

 同じように東大ランキングで上位の聖光学院(神奈川)や日比谷(東京)、浅野(神奈川)や麻布(東京)なども早慶に多数合格している。

 洛南(京都)や甲陽学院(兵庫)、東海(愛知)や岐阜(岐阜)、ラ・サール(鹿児島)や修猷館(福岡)、札幌南(北海道)や高松(香川)といった地方の進学校も早慶のランキングに入ってくるが、関東に比べ人数は少なめだ。

 桜蔭(東京)や筑波大附駒場(東京)、灘(兵庫)は、最難関の慶應医学部の合格者が多い。

 このように今年のランキングでも、有力校が並んでいる。さらに10年間の推移を見れば、合格者を増やしている「早慶に有利な高校」が浮かび上がる。

 早稲田の増加数1位は県立高校の湘南(神奈川)。2008年と18年を比べると66人も増えた。慶應でも36人増えている。

 1921年に湘南中学校として開校した伝統校だ。学力向上進学重点校に先行指定されている。目標を立てて自ら判断して学ぶことを促していて、部活動や学校行事も盛んだ。

 稲垣一郎校長によると、早慶を特に意識した進路指導はしていないという。

「生徒は自分のやりたいことを考えて進学先を決める。文系でも理系でも幅広く学ぶ授業をしており、合格実績だけを目指しているわけではない」

 東大や早慶の合格者ランキングの上位はかつては公立が目立っていたが、中高一貫の私立が占めるようになっていた。湘南も進学実績が落ち込んだ時期があったという。

「復活のために『智・徳・体三育の調和的発達』や『文武両道』という創立時の理念を大事にしました。表面的なことにこだわらず、伝統校として教育方針はぶれない。例えば授業では暗記ではなく思考力を重視する。そうしたことが社会や大学が求める人材像にマッチするようになり、結果として進学実績が伸びています」(稲垣校長)


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