しかし、市販されているものは栄養成分表示を見れば、分類やエネルギーがわかるが、専門店の場合はそうはいかない。いちいち店員に聞くこともできないだろう。

「最近のかき氷は、いろいろとトッピングされているのでラクトアイスに相当するもの、エネルギーが100kcalを超えるものもあると思います」

■太りにくいかき氷の食べ方は?

 太らないように気をつけるポイントは、「空腹時は避けること」「夜ではなく昼に食べること」だという。

「太る理由には、血糖値の急上昇が大きく関係しています。血糖値が上昇すると、それを下げるためにインスリンが分泌されるのですが、このインスリンには脂肪を合成する働きがあるのです」

 つまり、空腹時に甘いものをたくさん食べると血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌されるため太りやすくなるのだ。これを避けるには、「食後のデザートとして、やや小ぶりになっているファミリータイプを選ぶ」といいそう。

 また、夏になると、お風呂上がりに冷たいものを食べたくなる人も多いだろう。しかし、「夜は、昼間と比べて脂肪合成を促すホルモンが最大20倍となり、脂肪が蓄積されやすい」から避けたほうがいいそうだ。

「もし食べるのであれば、果物を冷凍して手作りしたフルーツスムージーや、冷凍庫で凍らせたヨーグルトがおすすめです」

 また、かき氷専門店に食べに行く場合は、前後3日くらいかけて摂取エネルギーを調整するといいそう。

「直前の食事を抜くのは、血糖値の急上昇につながる可能性が高いです。食事は取りつつ、かき氷を食べに行く前後の数日間で、食事の量や内容に気をつければ、体重増加の心配も少ないでしょう」

 これからはやりのドルチェ系かき氷を食べに行く場合は、「前日の食事抜き」はやめて、「前後の食事で調整する」にシフトしたい。

(文/安倍季実子)