創業から50年を迎えたセブン-イレブン・ジャパン。社会がさまざまな課題に直面するなか、次の50年をよりよい未来とするために、「明日の笑顔を 共に創る」を目指す姿として掲げている。その柱となるのは「健康」「地域」「環境」「人財」という4つのビジョン。
今回、セブン-イレブンをよく利用するという、芽以さん(小6)と、優晴さん(小4)の2人が小学生記者として永松社長にインタビューした。
「最近、よく見るこの機械は何ですか?」最初に優晴さんの目にとまったのは、レジの横に設置されているスムージーマシンだ。
「これは、素材のおいしさが味わえる、『セブンカフェ スムージー』の専用マシンです。自分で作り、できたてを味わうのが特長です。2人が好きだと思う味を選んで、作ってみましょうか?」(永松社長)

写真撮影:馬場岳人(朝日新聞出版)
優晴さんは「いちごバナナソイスムージー」を、芽以さんは「マンゴーパインスムージー」をチョイス。カップのバーコードをマシンで読み取り、フィルムを剥がしてセットする。ボタンを押すと撹拌され、約70秒後にスムージーができあがった。
「これおいしい!」
ひと口飲んだ2人から笑顔がこぼれる。
「『セブンカフェ スムージー』はおいしさと栄養素がつまっているので、からだにうれしい商品なのです。それだけではなく、なるべく食べ物をムダにしないよう、見た目の問題だけで捨てられてしまう野菜や果物も活用しています。たとえば、この『グリーンスムージー』のアイスキューブには、通常捨てられてしまうブロッコリーの茎の部分もピューレ状にして使用しているんですよ」と、永松社長が豆知識を教えてくれた。
「僕はメロンが好きなのでメロンのスムージーがあるとうれしいです」(優晴さん)
「それはいいアイデアですね。新商品の参考にしたいと思います」(永松社長)

永松社長と一緒に、スムージーマシンを体験。できあがったスムージーを飲みながら、お気に入りの商品について話した

2人が持つメロンパンとコロッケパンはどちらも使用する小麦粉が国産。
「セブン-イレブンの商品は、全国どこでも一緒なんですか?」(芽以さん)
「セブン-イレブンではその地域でとれた食材を使って、その地域の工場で商品を製造し、食べていただく『地産地消』を推進しています。地域限定商品がたくさんあるので、旅行した時などは、ぜひ探してみてくださいね」(永松社長)
さらに2人はセブン-イレブンが地産地消に取り組む理由を聞いてみた。

秋田県が誇る食材と、それを使用したセブン-イレブンの商品写真撮影:東川哲也(朝日新聞出版)
「日本には、おいしくて優れた食材がたくさんあります。皆さんの身近な場所にあるセブン-イレブンがそういった食材を活用した商品を作ることで、お客様には食材のおいしさを伝えることができ、生産者様にも喜んでいただけると考えています。地産地消の商品を通じて、地域を元気にするサイクルを続けていきたいです」(永松社長)
また、パンや麺類に使用する小麦粉を国産にする取り組みも積極的に進めており、こういった商品を少しずつ増やしているという。
芽以さん、優晴さんはパンに「国産小麦」と書かれていることを確認しながら、好きな商品を選んだ。
「このパンもとてもおいしそうです。今度、お店に行ったら、こういう商品を探してみます」(芽以さん)
「これは、どうやって使うんですか?」
優晴さんは店舗の入口にあるペットボトル回収機を指さして、たずねる。

回収したペットボトルを再生する「ボトルtoボトル」の取り組みで製造された商品例
「これはペットボトルをゴミではなく、資源として活用するためのものです。セブン-イレブンでは、『ボトルto ボトル』といって、回収したペットボトルを使って、もう一度、ペットボトル飲料の容器として再生させる取り組みを行っています」(永松社長)
セブン-イレブンでは2017年から、店舗にペットボトル回収機の設置を開始、2024年2月時点で全国3673店舗まで広がっている。
永松社長は、「やり方を見ていてね」と、パネルにタッチ。するとペットボトル回収機のふたが開いた。そこにラベルとキャップを外したペットボトルを入れると、「カチャカチャ」と圧縮される音がした後、中へ取り込まれていった。
「やってみますか?」

永松社長に教えてもらい、ペットボトル回収機を体験する2人
永松社長に促され、優晴さんは慎重にペットボトルを投入。2本目からは慣れた手つきで、次々と入れていく。
「プラスチックは正しく処理をしないと、陸から海へと流れ出て海洋ゴミとなります。そして、魚やウミガメ、クジラなど海の生き物たちに悪影響をもたらすことが世界的な問題になっています。こうした問題を解決するために、ペットボトルをゴミではなく、資源として活用していく社会を目指しています」(永松社長)
ペットボトルリサイクルをすすめるためには、地域の方々の協力も欠かせない。「2人にもこの活動に参加してもらえたら、うれしいです」と永松社長に言われ、芽以さん、優晴さんは大きくうなずいた。
店舗の見学が終盤にさしかかる頃、芽以さんからの質問がでた。
「私がよく行くお店の人が、いつも笑顔で元気だなあと思います。何か秘訣があるんですか?」
セブン-イレブンでは高校生や大学生から高齢者までの幅広い年代、そして外国籍の方も多く働いている。
「お客様から『ありがとう』と言っていただける仕事なのでやりがいがあるという声を聞きます。店舗での業務に役立つような、さまざまな研修コースを用意し、従業員さんには自信を持って働いていただけるよう工夫しています」(永松社長)
レジの使い方などをていねいに教える「新人研修」や、外国籍の従業員に日本の文化の理解、言葉使いの習得を助ける「おもてなし研修」も設けられている。
「『接客コンテスト』といって、お店で活躍する従業員さんたちを評価し、表彰する取り組みもあるんですよ」(永松社長)
さらに、「実は私たちが働くオフィスにも、生き生きと働くための工夫があります」と2人を本社ビルに案内。社員同士がコミュニケーションを取りやすくするために作られた、仕切りのないカフェスタイルのフロアを紹介した。
「いろんな工夫があって、びっくりしました」(芽以さん)
最後は3人そろって記念撮影。終始笑顔のたえない、楽しいひとときとなった。

最後は永松社長自ら、セブン-イレブンのオフィスに2人を案内。
「未来を担う若い世代と話ができ、とても貴重な時間を過ごせました。来てくれてありがとう」とにっこり