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ヘッダー画像 セブン-イレブン[50周年企画]明日の笑顔を 共に創る

夢や目標に向かって誰もが挑戦できる風土作りを

35海外事業本部 西浦 慶さん

世界20の国と地域で展開しているセブン-イレブン。
グローバル人材の育成に向けて2021年にスタートしたのが通称Seven English Trainingだ。
手探りで始まった研修だったが、そこには受講者の頑張りと、
「絶対に成功させる」という西浦さんの強い思いがあった。

文/狩生聖子 撮影/高野楓菜、馬場岳人、東川哲也(朝日新聞出版) デザイン/スープアップデザインズ 
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA dot. AD セクション

西浦慶さん
西浦にしうらけいさん

2014年入社。2~8歳まで海外で過ごし、英語が堪能。大学では体育会でテニス部のキャプテンを経験した。就職活動ではOFCをやりたくて、セブン-イレブンにエントリーしたという。現在は外務省に出向中

 海外の都市で、セブン-イレブンの看板を目にした人は多いだろう。経済発展が著しいアジアにも次々と誕生しているセブン-イレブン。2023年12月末現在、世界20の国と地域に約8万4千店がある。

 こうした海外事業の広がりを背景に誕生したのが社内英語研修プログラム、通称Seven English Training(以下、SET)だ。入社3年目以降の社員を対象に、「英語力は問わず、誰でも応募できるプログラム」である。SETの担当部署である海外事業本部グローバル人財開発部マネジャーの長井由衣さんは立ち上げの背景についてこう話す。

「サプライチェーンの構築や商品開発も含めた海外のセブン-イレブンに対する連携を行っていく中で、あらゆる部署に英語力やグローバルな視点を持つ社員が必要になってきました。そこで日常業務で身につけることが難しい『英語力』『異文化理解』などを育成する社内研修として、SETを立ち上げることになりました」

 SETの企画と運営責任者を任されたのは長井さんと同じ部署の西浦慶さんだ。店舗の経営相談を行うOFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)を経て2019年に海外事業本部に配属となった。

「SETは着任後すぐに任された大きなプロジェクトだったので、嬉しかったですね。半面、ゼロから企画を作り、自分たちで動かしていく責任の重さを感じ、身が引き締まる思いでした」

 プログラムは部内だけでなく英語教育を行う外部企業とも何度も議論を重ねた。SETでは、まず英語力を高めるため、1年目でTOEIC®600点以上を目標とし、2年目には異文化理解を深めながら800点前後をめざすことに。1日1時間の個別学習と、月1回、3時間の集合研修の実施が決まった。

「1年目の研修では一定の点数をクリアできないと、2年目に進級できないルールも設けました。社内公募をすると、北海道から沖縄までさまざまな部署・職種から、約500人もの社員が手を挙げてくれました」

 年齢や役職も幅広いという。応募者面接を経て、1期生120人が選抜された。

相手の立場に立って受講者の悩みを共に解決する

西浦さん(前列中央)、SET担当部署の長井マネジャー(前列右)と、受講者たち

西浦さん(前列中央)、SET担当部署の長井マネジャー(前列右)と、受講者たち。「研修を通じて他部署の方と関係性を深めることができた」「会議の中で通訳の役割を果たせるようになった」などSETでキャリアが広がった受講者は多い

 受講者たちの英語力を目標値まで上げるべく動き出したSETだったが、これは簡単ではなかったという。

「年間計画は立てていたものの、なかなか計画通りには進みませんでした。それぞれの進捗度が共有できるアプリや外部講師、ネイティブ講師と話す機会を設けるなど、モチベーションを上げる方法もたくさん準備していましたし、受講者のアンケート結果を見ながら、新たな施策も順次取り入れていました。それでも、点数が伸び悩んでしまうという声が複数の受講者からあがるようになりました」

 主な理由は「仕事が忙しく、学習時間が取れない」というものだった。物理的に難しい受講者に無理強いはできない。西浦さんは、自分だったら何ができるかを考え、「なんとか続けたい」という気持ちに寄り添い続けた。例えば、受講者の職種で最も多いOFCには、「移動中に英語を聞き流すだけでもやってみてはどうですか」と提案するなど、どうすれば学習を続けられるかを受講者と直接話しあうこともした。

 しかし、一番効果があったのは、同じ受講者から工夫している学習方法を発信してもらうことだったという。スコアが順調に上がっている人にどのように学習をしているかを聞くと、「早朝に時間をつくっています」「子どもが寝ている間を活用しています」など、隙間時間で懸命に取り組んでいる様子が伝わってくる。そうしたチームでの励ましあいもあって、継続ができた人は多かった。

 西浦さんも受講者たちから、力をもらい「絶対にSETを成功させる」と気持ちを新たにしたという。こうして1年目が終わり、2年目に進んだ。英語とは無縁だった多くの社員が怖がらずに積極的に話せるようになった姿を見て嬉しく思い、自身のやりがいにもつながった。

目標達成のための手助けがしたい

 受講者の感想として印象的だったのは、「SETのおかげで、人生が変わった」という人が多いことだった。他にも「商談の際に自ら英語で会話できるようになった」「他の部署の人たちと関係性を構築することができ、仕事の幅が広がった」など、さまざまな声が聞かれた。

「取り組んだことがうまくいき、誰かの役に立ったと感じる瞬間は、これまでの苦労が吹き飛び、頑張ってきてよかったと思えます。『人生を変えてくれた』などといわれることは、この上ない喜び。企画当初から必ずSETを成功させる、そのために絶対に手を抜かない、という気持ちでやってきましたが、それを貫いて本当によかったと思います」

 西浦さんがやりがいを感じるのは、昔から、自分の行動により、誰かの目標達成の手助けができたときなのだ。

 学生時代に体育会テニス部のキャプテンをつとめた際は、どうすればチームのモチベーションを高くできるか、目標を達成するためにはどのような練習や施策が必要かを考え、実行した。

「目標に至るまでは困難の連続ですが、うまくいったときの喜びは、何にもかえがたいものだったんです」

 就職活動で、セブン-イレブン・ジャパンのOFCという仕事を知ったときに、「この仕事に挑戦したい、働いている自分を想像できる」と感じたのも、こうした自分の特性を生かせると思ったからだという。

共に学習する仲間がいたからこそ最後までやり遂げられた

「オーナーさんや従業員さんたちのモチベーションを上げるにはどうしたらいいか、店舗の目標を達成するためにはどうすればいいか、を考えることは、テニスを通じて培った考え方と似ています。そしてこれは、SETにおいても生かすことができました」

 SETを成功させるために特に工夫したのは、前述のように、「受講者の立場に立つこと」だった。

「英語学習を続けたい、研修に参加したいと思えるようになるには、受講者同士で励ましあえる環境が大事です。そのためにチーム学習を取り入れました。また、120名の受講者全員の部署と名前を覚え、学習スピードや点数に変化があったときは、こまめに連絡するようにしていました」

 西浦さんは事務局のスタッフにも常に声をかけて、目標を共有しあった。研修前は事前準備を重ね、研修終了後は毎回、振り返りを徹底した。

「事務局が頼りない存在では、受講者の方たちは安心して学ぶことができません。私が不在のときでも、他のスタッフにしっかり対応してもらえるよう、常に共同で作業を進めていきました。2年目の集合研修では、私以外のメンバーにも当日のファシリテーターとして、受講者を盛り上げてもらうようにしました」

 また、西浦さん自身もSET開始と同時に、中国語の学習をスタートさせている。

「自分も新しい言語を学ぶことで、皆さんと同じ立場に立てないかと、試みたんです」

 こうした姿勢も、受講者の心をつかんだのだろう。ある受講者は、「西浦さんをはじめ、事務局の方たちは私たちを励まし、寄り添ってくれました。皆さんがいなければ、研修を続けることはおそらくできなかったでしょう」と話す。

 SETをきっかけに将来は、国境や年齢や役職関係なく、「目指したいことに挑戦できる風土を作ることができれば」という西浦さん。その瞳はしっかりと未来を見据えていた。

My dream
My dream

仕事で自信を失いそうになったら、この言葉を思い出し、まずは目の前のことを確実に遂行することを心がけています。小さなことでも、できると自信がつきますし、これを繰り返すことが成果につながります

グローバル人材育成強化の背景

セブン&アイグループとしてグローバル戦略を掲げる中、セブン-イレブン運営会社(ライセンシー)支援や
情報連携、現地への社員の派遣を目的にグローバル人材が各部門で必要に

世界のセブン-イレブン
グローバル市場で活躍できる人材を育成し、
世界のセブン-イレブンブランドの成長を加速させる

SET トレーニングの目的

2年間の研修で、①英語力 ②異文化理解 ③他部署業務理解を習得する

SET トレーニングの目的

SET 研修実施内容

  • 外部講師・
    ネイティブ講師による講義
  • 月1回の集合研修/全24回
  • スピーチコンテスト
  • プレゼン大会
  • 海外研修(ダラス・ハワイ)
    2回実施 ※一部メンバー
  • 修了式
SET 研修実施内容
セブン&アイHLDGS.公式HP