同じくONEで4月に初めて発表されたランキングでフライ級4位につけ、王者を期待されるのが若松佑弥。「喧嘩ばかりしていた」という若松は18歳で総合格闘技を始め、20歳でプロデビュー。デビュー戦こそ敗れたがそこから9連勝、ONEとの契約を決め、18年9月から参戦している。

 第2戦となる19年3月の東京大会では、UFCで絶対王者として活躍したデメトリアス・ジョンソンを追い詰めるも一本負け。ポテンシャルを見せると、復帰戦ではONEの元フライ級王者を沈め、ONEのチャトリCEOから「将来絶対チャンピオンになれる」と激励を受けた。

 師は現役時代に「ピラニア」と呼ばれた長南亮。その名とどう猛さを受け継ぎ、「リトル・ピラニア」と呼ばれるファイトが持ち味だ。

 日本期待のMMAファイターを上げる本稿、最後は昨年2月にUFCをリリースされた試合を最後に試合から離れている石原夜叉坊を挙げたい。

 UFCの登竜門番組「Road to UFC: Japan」を経てUFC入りした夜叉坊は、2連続KOやパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを手にしたこともあったが、昨年2月の敗戦で3連敗となり、UFC通算3勝5敗となったところでリリースとなった。

 女&遊び好きとチャラさを前面に出しながら「Road to UFC: Japan」では家族思いで浪花節な一面も明らかとなり、格闘技ファンの気持ちを惹きつけた夜叉坊。

 日本人受けするキャラクターはもちろん、優れた当て勘とスピードでまだまだ活躍を期待したいところ。SNSにはトレーニングに励む姿を度々アップしており、休養を経ての復活が待たれる。(文/長谷川亮)