エドモントンには10分遅れの23時10分ごろに到着して、そのままホテルで一泊しました。そして翌日昼の飛行機で日本に帰りました。「カナディアン号」の旅はなかなか刺激的でした。

 「カナディアン号」に乗って感じたのは、いかに日本の寝台列車が豪華な作りになっているかということです。まさしく「動くホテル」だと言えます。しかし、この「カナディアン号」は、寝ながら目的地に移動できるという、往年の大陸横断鉄道という観光列車として乗り物が成立してしまっているので、この窮屈さやサービスは“伝統”として維持されてしまっているんですね。これ以上豪華にする必要がないわけです。ただ、それでも乗るだけで2人で一泊22万円というのはどうかなとは正直思いますね。日本のななつ星や瑞風、四季島とかですと、豪華な上に現地の観光ツアーまで付いてきますから、こっちのほうがお手頃に感じました。

 正直、鉄道大好きの僕でも「カナディアン号」のコストパフォーマンスには首を傾げるしかありません。僕の場合、時間に余裕を持たせていたので乗ることができましたが、平気で2時間以上遅れるようでは、時間に余裕がない人は利用できないでしょう。帰りの飛行機に乗り遅れる危険もあります。確かに道中の景色は素晴らしいですが、オススメできるかと言われるとちょっと……というところまで書いて、同行した妻に聞いてみると、また乗りたいとおっしゃる。

 クルーの働きぶりは明るくて気持ちよかったですし、あと料理も美味しかったから。

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