そのたびにわたしは、思う。

「どうして、文句を言えない人に文句を言うのだろう?」

 どう考えても、こんな人たちの中では、イライラの種が育っているとしか考えられない。

 せっかく、ファーストクラスに乗っているのにもったいない。

 江戸の敵を長崎で伐ったら、ダメ、ダメ。

 じゃあ、どうすればイライラの種を減らすことができるか。

 やっぱり、自分と向かい合うしかない。

「何にイライラしているのか」

「どんな時に自分はイライラするのか」

 を自分と向き合って考えるのだ。

 わたしも、かつてイライラばかりしていた時がある。だからどんな時にイライラするか分かる。

 まずは、イライラする人のそばにいる時。その人がイライラしないように自分が気を使っていると、先にイライラする。

 その次にイライラするのは、やっぱり、自分の思うように行かないとき。

 最初に結論を言ってもらうとスッキリするのに、そうじゃないことも多い。

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