「家庭で作る場合には、ご自身の納得のいく産地の食材を使ってください。また、私のレシピはあくまで目安です。あとは、それぞれの家庭の味付けを加えて、お料理をするお母さんやお父さんも楽しみながら、お子さんや家族が喜ぶ顔を想像しながら、食事を作ってください」(中嶋さん)

 中嶋さんは自分の店でも東北や関東産の食材を使っている。中嶋さんが料理顧問をするホテルなどではさまざまな客がいて、こうしたことは難しい。しかし「新宿割烹 中嶋」のオーナーは中嶋さんだ。

 「僕の好きにできる」

 と、中嶋さんは笑う。

 なじみのお客さんに東北の食材を使っていると話したところ、「応援するよ」と言ってくれたという。(本誌・永井貴子、神田知子)

<さつま芋と玄米ご飯>

【材料(2人分)】

・発芽玄米1カップ

・はと麦20グラム

・さつま芋50グラム

・干し椎茸2枚

・にんじん15グラム

・ししとう1本

・紹興酒小さじ2、塩・薄口しょうゆ少々

【作り方】

(1)さつま芋は1センチ角切りにする。はと麦は洗って一晩水につける

(2)水で戻した干し椎茸と、にんじんは約7ミリ角に切り、ししとうは種を取り小口切りにする

(3)炊飯器に発芽玄米と調味料を入れ、(1)と椎茸、にんじんを入れて炊き、ししとうを加え蒸らす

<イカとアスパラガスの炒めもの>

【材料(2人分)】

・イカ胴1杯

・アスパラガス2本

・胡桃20グラム

・生姜薄切り3枚

・ねぎ5センチ

・にんにく ひとかけ

・サラダ油・ごま油少々

・A(紹興酒大さじ1、塩小さじ3分の1、水大さじ2、片栗粉小さじ2分の1)

【作り方】

(1)イカは皮を剥き、斜め格子に切り込みを入れ、一口大に切り、塩・酒・生姜汁・片栗粉で下味をつける

(2)アスパラガスは根元から1センチぐらいの部分を切り、斜め薄切りにする。胡桃をからいりする

(3)生姜・ねぎ・にんにくはみじん切りにする。Aを合わせておく

(4)鍋を熱くし、サラダ油を入れて(3)を炒め、香りが出たら(2)を炒め、(1)と胡桃、Aを加え、とろみがついたらごま油を入れる

<きくらげの香り和え>

【材料(2人分)】

・きくらげ5グラム

・生姜薄切り5枚

・ねぎ5センチ

・サラダ油・しょうゆ適量

【作り方】

(1)きくらげは水で戻し、きれいに洗って10分間ゆでて器に入れ冷ます

(2)生姜3枚とねぎはみじん切りに

(3)鍋を熱くし、サラダ油を入れ(2)を加えて炒め、香りが出たらしょうゆ、水を適量入れて沸騰させ、(1)にかけ、上に残った生姜を千切りにしてのせる

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