料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「簡単自家製燻製(くんせい)つまみ」。
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今年のお盆休みはビール片手に家つまみの新メニューに挑戦してみませんか? お酒に合う、とっておきの自家製燻製つまみをご紹介しましょう。「燻製」と聞くと、何か特別な道具やウッドチップが必要かと思いきや、じつはキッチンにある道具で作れるんです。初めて作る場合は、すでに下味が付いた干物やナッツ、チーズなどが簡単でおすすめですよ。
まずは鍋か深めのフライパン、フタ、金網、アルミホイルをご用意ください。食材をはさむのにトングがあると便利です。焦げや臭い移りを防ぐため、鍋の内側をアルミホイルで覆ってください。
今回は燻煙にほうじ茶を使いましたが、緑茶や中国茶でも構いません。砂糖はザラメ糖を使ったほうが色や香りがよく付きます。
最初は強火で茶葉を燻(いぶ)し、煙が出たら食材を入れて弱火にし、フタをします。煙が逃げるので、なるべくフタは開けないようにしてください。ゆで卵やかまぼこ、ソーセージを燻してもおいしいですよ。夏のおもてなしにも喜ばれます。
(構成/沖村かなみ)
■簡単自家製燻製つまみ
【材料】(2人分) A(カマンベールチーズ1個、シシャモ3尾、ミックスナッツ適量)、ほうじ茶ひとつかみ、ザラメ糖大さじ2
【作り方】(1)燻製にするAの材料を常温に戻しておく。(2)鍋の内側をアルミホイルで覆う。鍋底に茶葉を広げ、ザラメ糖を全体に振りかけ、金網をのせる(金網が小さい場合は丸めたアルミホイルを数個、網の下に置いて高さを調節)。(3)鍋を強火にかけ、煙が出たらカマンベールチーズ、シシャモ、アルミホイルにのせたミックスナッツを並べ、フタをして弱火で10分程度燻す。(4)火を止めてフタをしたまま10分ほどおく。
【ワンポイントアドバイス】金網が茶葉に付かないよう丸めたアルミホイルの上に金網をのせるといい。チーズが茶色くなったらできあがりのサイン。ガラスのフタを使うと見やすい。
※週刊朝日 2021年8月20‐27日号