――優真さん、昌磨さんにも、今回羽生選手に勝ったことについてどう思いますか。

鍵山:ショートのときも同じことを言ったんですけど、誰かで勝ちたいとかじゃなくて、自分自身のベストを尽くすことが一番だと今回は思っていたので、結果として上を目指していましたけど、誰かに勝ちたいとかはあんまり思ってなかったです。

宇野:もう全く同意見で、僕が今年自分の成長をどうやったらできるかっていうことをずっと掲げて練習して、試合に取り組んできました。その結果で、いろんな良い結果も、そしてこのような3位という素晴らしい結果も獲得することができました。もちろん、うまくなりたいっていうモチベーションの一つに、ユヅ君だったり、ネーサンだったり、優真君、トップの選手がどんどんレベルアップして、フィギュアスケート界を引っ張ってくれてるからこそ、もっとうまくなりたいっていう気持ちにさせてくれる。ただ、フィギュアスケートが本当にレベルが高い、一つのジャンプの点数がとてつもなく高いので、失敗したときのリスクも大きくつながってくると思いますし、その全ての試合に全てパーフェクトな結果を出せるのは、ネーサンくらいだと思います。

――チェン選手は今日の演技後、何か気持ちが込み上げてくるような表情をしていました。4年前の悔しさがどうつながり、どんな思いがこみ上げたのか。宇野選手は4年前、特別な思いがないといっていたオリンピックですが、今回は成長のきっかけにしたいと言っていましたが、どんな風に違いがあったのか。

チェン:ショートは感情的に感じました。2018年のあの結果、ショートの結果を振り返ると。でも自分をサポートしてくれた家族、友達ラファエル、本当にいろんな人に支えられて、その一つ一つを考えて、本当にここで滑れる機会をもらえただけでもすごくうれしいので。

――日本人の2人は団体戦にも出ていました。スケーターとしてドーピングの疑いのある国の代表がオリンピックで勝っててもいいのか、あるいはメダルを取っていいのものかと思いますか。

チェン:その質問は、私が答えていいのかはわからないですけれども、いろんな要因があってのことですから。ただ、結論がどうなるかっていうことはわからないですけれども、それは結論として、とにかく自分が今日できたことをできてうれしく思ってますね。最終的にどういう結論になるのかっていうのは、またその時聞けばわかるのかと思います。

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