2月10日にあったフィギュアスケート男子決勝は、米国のネーサン・チェンが金メダル、日本の鍵山優真が銀メダル、宇野昌磨が銅メダルに輝いた。記者会見での主なやりとりは次の通り。
――あなたはすごく落ち着いているっていうイメージが多いですが、今日は楽しまれたようですね。
ネーサン・チェン:プログラムのところでは落ち着いていかなければいけない。あと、ここで何をしなきゃいけないというところに、事前にフォーカスするようにしています。プログラムの半分ぐらい、ロケットマンに音楽が切り替わるところ。ものすごく音楽が楽しい、エキサイティングな感じになるので、やりやすくはなりますよね。特にフィギュアスケーターとして、こういう音楽に合わせて踊るわけですから、音楽からいつもエネルギーもらっているわけで。ロケットマンなんか、それはすごくやりやすい曲ですから、音楽自体に乗って。あと、そうですね。残りのジャンプもしっかりやったって感じです。
――音楽はあなたが選んだのですか、それともコーチが選びましたか。
チェン:いや、振付師の方に選んでもらいました。このプログラム自体は2020年のシーズンだったと思いますけれど。コロナがあって世界大会に出られなくて、その中でせっかくの機会だから、このシーズンの後半はどういう曲にしようかって。
――鍵山優真選手にお聞きします。キス・アンド・クライでは、得点が出る瞬間に、父の正和さんが思わず涙するという姿もありました。これまで一緒に歩んできたお父さんに対して、今どんな思いを伝えたいですか。
鍵山:そうですね。やっぱり、今まで、ずっと一緒にうれしいことも苦しいことも一緒に過ごしてきたので。それを乗り越えて、今回のオリンピックで、自分らしい演技ができたことはすごく良かったと思っていますし、その姿を見せることができて、成長した自分を見せることができて、本当に良かったと思っています。そのうえで銀メダルという結果を残せたことは、自分にとっては親孝行できたかなと思いますし、これからも一緒に頑張っていきたいなと思っています。