北京冬季五輪が盛り上がりを見せているが、昨年の東京五輪と同様にアスリートたちが競技以外のことにも神経を使わないといけない状況になっている。
【写真】驚くほど大人の表情に…蜷川実花撮影でグラビア表紙を飾った高梨沙羅
ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅はメダルを逃した際に批判の声が寄せられ、SNSを通じ謝罪をしたほど。スポーツ選手とSNSの関わり合いが今回の五輪でも話題となった。
「SNSの書き込みは意識しなくても耳に入る。誹謗中傷だけでなく励まし、感謝の言葉もあり選手によってはモチベーションにしている場合も多い。第三者からすれば的外れな書き込みは呆れるばかりだが本人からするとショックは大きい。特に五輪は日本中が注目するイベントなので普段と違う層の人たちからの書き込みもあり、内容もかなり酷いものもある」(SNS事情に詳しいIT系ライター)
高梨については最初の競技となった個人戦でメダル獲得を逃し「化粧をしていないで競技に集中しろ」などとネット上で“メイク批判”が巻き起こった。
「高梨には個人スポンサーも多くついている。結果はもちろんだが、競技以外での露出も仕事として大切。 サポートしてくれる企業がいるから世界中を転戦することが可能となり、競技にも集中できる。満足できる環境下でパフォーマンスを発揮するため、メイクを含めた身だしなみも重要と言っても過言ではない」(大手広告代理店関係者)
スキージャンプは基本的に冬季しか競技がないため露出期間が短くなる。また他競技などに比べるとマイナーなスポーツで莫大な大会賞金は見込めない。スキー連盟からの強化費も限られておりCMを含めたスポンサー収入が重要になる。女性としてのモチベーションにもなるメイクをすることに何ら問題はないはずだが、結果が出なかったことで批判の対象となった。
「今回の失格で日本チームみんなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありません。私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまった。謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任を取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。深く反省しております」(2月8日/高梨沙羅のインスタグラム)