ただ、マイクで話すことで不利な状況を生み出してしまうという声もある。デンマーク女子代表のマドレーヌ・デュポンは「私の母国語(デンマーク語)は他国で話されていないのでアドバンテージになる。でも英語は誰もが聞き取れてしまう恐れもある」と世界的に多く使用されている英語を話す国の選手たちには不利だとしている。だが、声が聞こえなくとも簡単に相手の戦術は分かるいう意見もあり「“カーリング語”は国際的なもの。この競技に秘密はない」と主張する選手もいるようだ。
「ロコ・ソラーレ」の躍進でカーリングへの注目度が再び高まったが、マイクを着用して「声」が聞き取れるとうのも人気に繋がったはず。かつては日本のプロ野球でも試合中にマイクを付けるという試みがなされ、メジャーリーグでもオールスターなどで選手がマイクを付けて実況席のアナウンサーなどと話しながらプレーすることもある。動きのあるスポーツでは中々難しい部分もあるが、選手がマイクを付けてプレーするという競技が他にあっても面白いかもしれない。