その上で、大手キャリアが現在のオンラインのみでの販売から店頭販売もするようになると、それがターニングポイントになる可能性があるという。

「オンラインは興味のある人しか見ませんが、店頭に置いてあれば、偶然ショップを訪れた人が目にするようになってきます。そうなってくると、幅広い層に中古が認識されて市場が大きくなる可能性というのは十分にあると思います」

 スマホ全体の21年度の出荷台数は約3275万7千台で過去最高を記録した。これに対し、中古スマホの市場は成長しているとはいえ、200万台前後と市場規模はまだ発展途上だ。

 だからこそ中古スマホ市場の“伸びしろ”はまだまだありそうだ。

  (AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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