「今後は、お客さまからの新しいモデルの取り扱いに関する要望や、他社さんの状況も見ながら、種類の拡充を検討していきたいと思います」(同)
まずはX/XS/XRシリーズで様子見ということだろうか。
ソフトバンクも今年1月から「Softbank Certified」として、中古スマホの販売を始めた。
「売れ行きについては、大変ご好評いただいています。昨今の中古端末の需要も活性化しておりますし、お客さまにお求めやすい機種を提供する目的で、ソフトバンクとワイモバイルで始めました」(ソフトバンク広報室)
機種は、iPhone8、X、XR、XSの4種類。ワイモバイルでは8とXRの2機種を売っている。
そしてKDDIは、AUとUQモバイルで「AU Certified」として販売中だ。AUオンラインショップでは、iPhoneXのみ、UQモバイルオンラインショップではXR、11、11proの3モデル6タイプを扱っている。
「まだ、大々的に取り組んでいくという状況ではなく、あくまでも市場の状況を確認するためのマーケティングとして始めています。お客さまの選択肢の一つとしてどのくらい需要があるのかを確認しています」(KDDI広報部)
しかし、ここ1年ほどで大手が軒並み中古市場に参入してきた背景には何があるのだろうか。
前出のMM総研の横田英明・研究部長によると、大きな要因としては、
(1)新品の価格高騰(2)中古スマホのクオリティーの向上(3)若者の中古に対する意識の変化――が挙げられるようだ。
まず価格について。
「大手キャリアとしては新しい端末を売りたいという気持ちが強いのは変わらないんですね。ただ、端末がどんどん高騰化していて、ハイエンドモデルですと15万円とか20万円となってきているので、ユーザーからすると手が出にくい価格帯に入ってきているんです」
もちろん、これだけの金額でも一定の購買層はいるのだろうが、スマホ1台で20万円……。