
年に一度だけ、芳醇な香りをまとった生の梅の実が手に入るこの季節。簡単に作れる梅の保存食と、それを使ったお手軽料理のレシピをお届けします。
【写真】梅が香る甘味噌「梅びしお」を使った鶏ササミと豆腐の田楽はこちら
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ササッと梅の下ごしらえ
(1)洗う
ボウルに梅を入れ、何回か水を替えて洗う。梅のヘタが取れてもOK。汚れや農薬が気になる場合は、水洗い後に焼酎やホワイトリカーで洗う。
(2)アクを抜く
現代の梅は昔に比べアクが少なくなっているため、熟していれば処理は不要。青梅を使う場合は、1~2時間程度水に漬けてアクを抜く。
(3)水気を取る
水気が残っているとカビの原因になるため、清潔なふきんやタオルで丁寧に拭き取る。ざるに上げて水を切ったあと、そのまま乾かしてもよい。
(4)ヘタを取る
黒い部分を竹串で軽く刺すようにして取る。果肉を大きく傷つけないように注意。ヘタは舌触りに多少影響する程度なので、取らなくても問題ない。
*レシピではこの1~4までの工程を終えた梅を「梅A」として記載
■香りと酸味が料理を引き立てる「青梅の醤油漬け」

【材料】
青梅…250g
醤油…200ml程度(できれば薄口)
【作り方】
(1)容器に梅Aを入れ、梅がヒタヒタになる程度の量の醤油を入れる。
(2)冷蔵庫へ入れ、10日ほど漬ける。2カ月程度で食べきるようにする。
<ブリのカルパッチョ>

【材料】(2人分)
ブリ(刺し身用)…100g
トマト…1個
ベビーリーフ…1パック
玉ねぎ…1/4個
青梅の醤油漬け(実)…1個
青梅の醤油漬け(醤油)…大さじ1/2
バルサミコ酢…大さじ1/2
【作り方】
(1)トマトはくし形に、醤油漬けした梅の実は千切りに、玉ねぎはスライスしておく。
(2)ブリは厚めにスライスする。
(3)醤油とバルサミコ酢を混ぜておく。
(4)お皿にベビーリーフを盛り、ブリ、トマト、玉ねぎ、梅の実をのせ、(3)をかける。