この記事の写真をすべて見る

 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、のまあるちゃんです。

【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット

*  *  *

「まあるちゃん」

 呼ぶと必ず振り向いてくれるこの子は、11歳の男の子です。

 長男が、私と一緒に出かけた先のペットショップで一目ぼれしてしまい、家に連れて帰ることになりました。

 実は夫が極端な動物嫌い。何とか飼う承諾を得たものの、「俺は文句は言わないが、抱っこは絶対にしない」と、不機嫌を隠しません。

 ところが翌日、夫は「抱っこの仕方を教えてくれないか」とおずおず申し出たのです。驚きました。以後、夫はまあると相思相愛になりました。

 昨年の秋、まあるの左目にメラノーマが見つかり、迷った末に目の摘出手術を受けることになりました。

 手術前検査で心臓に異常が見つかり、最悪の場合、術中に心停止することもあるとのこと。手術中は家族みなでまあるの無事を祈りました。

 かかりつけの獣医さんと眼科専門の執刀医さんのお陰で手術は成功しました。傷の保護のためのエリザベスカラーをつけ、眼帯姿も痛々しいまあるを見たら涙が止まりませんでした。

 術後は強いストレスのせいか、まあるは食事や水飲みを拒否してしまい、毎日病院でフィーディングや点滴をしてもらってずいぶん心配しました。

 ぐったりとしたまあるに額をくっつけ、どれほど私たちが彼を愛しているか、またつらい手術をよく頑張って耐えたねなどと話しながらなでていると、不思議なことにまあるの体の力がすっと抜けていくのを感じました。

 それからは食欲も戻り、どんどん回復して、今では手術前よりずっと元気になってくれました。

 どうですか? わが家のアイドル。なかなかの男前でしょ?(東京都練馬区/64歳/主婦)

【原稿募集中!】

「犬ばか猫ばかペットばか」では、みなさまからの原稿をお待ちしております。

原稿は800文字程度で、ペットのお写真(2枚までOK)を添付のうえ、下記メールアドレスまでご送付下さい。

必ず名前、住所、年齢、職業、電話番号のご記入をお願い致します。

尚、掲載は本コーナー(外部配信含む)と「週刊朝日」の誌面となります。謝礼は6千円。

mypet@asahi.com

※著作権は本社に帰属します

週刊朝日  2022年12月23日号(2023猫カレンダー付き)