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 都市の中心部で建設が相次いで進んでいる、高層のタワーマンション。「顧客」の人気、そして人件費や建築資材などの高騰もあって、販売価格は高めで推移しているようです。しかし、AERA編集部のアンケートでは、回答者の約8割が「住みたいと思わない」と否定的。エレベーターの日常的な混雑や、災害時の不便さを挙げる方が目立ちました。一方で、眺望のよさやセキュリティーの高さなど、その魅力を推す方も。「住まい」にどんなことを強く求めるのか、思いはさまざまです。

【アンケート結果】憧れ…でもない?「タワマン」に住みたくない理由は

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 今回の読者アンケートのテーマは「タワマン」。6月4日から11日までインターネット上で実施し、回答者は535人でした。

 まず、タワマン(20階以上の高層マンションと定義)に住みたいかどうかを聞いたところ、「まったく住みたいと思わない」「あまり住みたいと思わない」を合わせて82.8%でした。

 今回の回答者の年齢構成は、40代が10%、50代は32%、60代が35%、そして70代以上も21%でしたが、どの世代でも傾向は変わりませんでした。

 なお、「今後住みたい」「どちらかと言えば住んでみたい」は合計9.0%。「現在住んでいる」は4.9%でした。
 

 タワマンを避けようとする理由として最も多かったのが、高層階だけに「エレベーターが止まったら大変」(72.2%)。そして「地震のときに揺れが大きい」が60.1%、「火災が怖い」が55.7%などとなり、災害時の不安がより多く挙げられました。

 また、災害以外では「家賃以外(共益費、駐車場代、修繕積立金など)が高い」が46.9%、「将来の住宅の維持費にお金がかかる」が44.9%となり、「洗濯物を外に干しにくい」(35.2%)、「エレベーターが普段から混む」(32.4%)などの声も。
 

「旅先のような優雅な気分に」

 一方で、タワマンはどんなところが魅力なのでしょうか。

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