顔人さん。まずは両親と真剣に話すことをお勧めします。このままだと、祖父母を間違いなく嫌いになる、それどころか、両親を含めて憎むようになる可能性があると正直に言うのです。
顔人さんの人生はこれから長いのです。今、祖父母の問題で出世をあきらめるというのは、とても残念なことですし、それを祖父母が本当に理解したら、顔人さんが大好きだった祖父母は「そんなつもりじゃない」と言うんじゃないですか?
「顔人の人生とか出世とか関係ない。ただ、私達の世話をしろ」とは言わないんじゃないですか?
今の現状は、祖父母にとっても、不本意なことなんじゃないですか。
顔人さんの祖父母は、宿泊サービスは受けたことはありますか?
デイサービスだけで、宿泊サービスの経験がまったくないと、家を出る抵抗は大きくなるでしょう。
宿泊サービスを経験してもらうことで、介護施設への嫌悪が減る可能性もあります。
介護施設に入っても、関係が切れるわけではもちろんありません。定期的に訪ねて、話しあえば、また以前の良好な関係が復活すると思います。
僕は、定期的に父親を訪ねました。父親の様子や、介護施設の雰囲気、職員さん達の様子から、父親が大切に扱われている様子が感じられて、ホッとしました。
父親がなくなった後、介護施設の職員さん達に、心からお礼を言いました。介護施設で世話をしてもらえたからこそ、僕は東京で仕事を続けられたのです。実家の母親も過労で倒れなくてすんだのです。
介護施設があったからこそ、父親と最後まで友好な関係を続けられたのです。
顔人さん。
どれほどつらいか。どれほど限界か。どれほど苦しいかを正直に、両親に、そして祖父母に話すことをお勧めします。
そして、介護施設に入ってほしいと頼むのです。
そう言うことも、祖父母の反応もつらいことかもしれません。
でも、つらいのは一時的なことです。黙ったまま、我慢し続けてしまうと、苦しみはずっと続くと思います。
お互いの関係をこれ以上悪化させないために、そして、顔人さんの未来のために、話しあうのです。
心より、応援します。
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