
問題は、そんな顔人さんの気持ちや苦労を、祖父母と両親は、あまり自覚してないんじゃないかと思えることです。
お世話してくれてありがたい、本当によくできた孫だと感謝しているか、孫だから当然と思っているレベルではないでしょうか。
顔人さん。僕は、実家で母親が父親を介護する、まさに老老介護の現状を見て、父親に「介護施設」に入ることを提案しました。
父親は、嫌がりました。デイサービスは受けていて、母親の負担を軽くするために、宿泊サービスを何度か試しましたが、父親は気に入りませんでした。
週に2、3回のデイサービスだけを受けて、ずるずると引き延ばすうちに、母親の疲労はどんどんとたまり、まさに「疲れた顔した人」になっていきました。
僕は、腹を据えて、父親にもう一度話しました。このままでは、母親も倒れてしまう。家を離れるのは淋しくて嫌だろうが、お願いだから、介護施設に移って欲しいと。
父親は、僕の予想に反して、黙ってうなづきました。母親の疲れた姿から、いろいろと感じていたのかもしれません。
顔人さん。顔人さんは、どんなふうに祖父母に接していますか?
「大丈夫」「平気」と、がんばって接していては、祖父母の気持ちは変わりませんし、顔人さんの苦労も想像することはできません。
両親には、「じつは大変なんだ」と伝えていますか?