※写真はイメージです。本文とは関係ありません(gettyimages)

 そして、「私は今まであまり反抗したことがありません」とマカロンさんは書きますが、「言い返すとすぐに自分が悪かった、私なんて死んだ方がいいと言われる」のは、まさに「自罰タイプ」で、こう言われると、子供は、反抗する方法が見つけられないのです。

 マカロンさん。この際ですから、もうひとつショックなことを言いますね。

 僕には、マカロンさんは、そういう母親のやり方に完全にマインドコントロールされていると感じます。だから、「私は母親のことが大好きなので、それを言われるたびに悲しい気持ちになって泣いて」しまうのです。

 マインドコントロールされていなければ、「それを言われるたびに、母親のことが嫌いになり、お互いの関係が冷めていきます」となるはずなのです。

 だって、母親は自分の気持ちだけを語って、マカロンさんの気持ちを何も考えてないでしょう?こういう言い方をしたら、大切な娘がどれだけ傷つくか、どれだけ悲しむかは心配しないで、ただ、自分は傷ついた、自分は悲しいと言うだけじゃないですか?

 ひどいことを書くなあと思うでしょうが、冷静に考えてみてくれませんか。

 マカロンさん。

 僕がマカロンさんにショックなことを言っているのは、実は希望があるからです。

 そうです。恋人の存在です。恋人が、「私も母親のことが大好きで、母が死んだら私もどうやって死のうかと考えるほどです」というマカロンさんのマインドコントロールを解いてくれようとしているからです。

 もちろん、「毒親」である母親は、娘のマインドコントロールが解けることを許すはずがありません。

「彼氏との時間があるのなら、家族との時間に使って欲しい」という言い方をします。「私との時間に使って欲しい」なんて直接的なことは言いません。そう言えば反論されるかもしれないからです。「家族との時間」と言えば、「子供が家族と一緒にいるのは当たり前でしょう」という、「よく分からない道徳のようなもの」で説得力が生まれるからです。

 僕には、今がマカロンさんに取って、「マインドコントロールから抜けて自立するか、それともマインドコントロールを続けるか」の非常に重要な時期だと感じます。

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